もうこの時期は果実は赤く開いているかも

可愛い人の名前の様な植物ですが、漢字としては「壇」と書くこの植物。

ニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木であり、日本と中国の野山に自生するもの。

１１月中旬頃から淡紅色の果実が実り、熟すと果実は４つに裂けて、中から赤い種子が口を開く。一般的には秋に果実と種子を楽しみ、その紅葉を楽しむ庭木としても親しまれており、盆栽として鉢植えされる事もあります。

ただ見た目は綺麗で可愛い植物ですが、実は果実は有毒であり、食用にはならない上に鳥類は一部を除いて食べないのが現実です（ヒヨドリ等は食べる）。しかし春に伸びる新芽は山菜として利用され事があります。

＜ Euonymus sieboldianus var. sieboldianus ＞

地元、宇治川の畔には時々、自生かはたまた誰かが植えられたのか、所々で見かけます。初めて見た時は、何と言う植物かが判らなかったのですが、調べて行く内にこの名称に辿り着きました。

小さなリンゴの様な果実は枝からぶら下がって可愛いのですが、実はこの低木は雌雄異株で、雌株にのみ果実が成ります。ただ交配しなくとも雌株は単独で果実が成ります。

枝自体は比較的軟らかくしなりやすい事から、「弓」（弓の美称）に用いられる。その事より名前がその様になったとも言われる様です。

これらの写真は１１月中旬に撮った写真なので、まだピンク色の果実が開いていない状態なのですが、下写真の様に果実が熟して四裂すると、中から赤い果実が見えて来ます。

果実は油脂成分が多く、その含有脂肪成分（ニシキギ科に共通した配糖体＝詳しくは不明）が人体に生理的に強い作用がある為、食用にならない事から、子供さんなどには要注意です。下痢・嘔吐などを起こします。

今の時期、真冬になると、この赤い果実もやや色を失い灰褐色となり落ちます。

さて、庭の低木として植えられている事もある様ですが、私は見た事がありません。むしろ鉢植えとして盆栽にして、秋口にこの実が実ったら可愛いかも知れません。

何処かで見かけたら、この植物の名前を思いだして下さいね～～。

りんごいちご

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「マユミ（壇）」の可愛い果実が～～