0系新幹線 | 鉄道ビデオ

0系新幹線


 ドラマ「新幹線をつくった男たち 」で知ったのですが,新幹線は戦前に計画,中断されていた弾丸列車の後継として作られたとのことです。また,空力の専門家は元戦闘機を開発していた人だったりして,結構戦争中の面影をひきづっていたりします。 そして,十河総裁が強引ともいえる手法で新幹線計画を通した過程は感動的でした。
 コストを削減するために在来線を整備拡張する計画が優勢だったところを十河総裁のチームがいろいろな手法でつき崩していきます。

 たしか,新幹線スタッフがこの計画を盛り上げようと言うことで一般人を対象にプレゼンテーションを企画します。最初はそんなの人が集まるわけがないといわれていたモノの蓋を開けてみると大盛況でした。


「こんな時代だからこそ人々は夢を求めている」


(だったか,記憶がかなりあやふやになってますが,こんな感じの言葉が印象に残っています)


 しかし,このときの無理がたたって予算を過小に評価して国会を通過させたりしたため,十河総裁はあとで責任を問われて辞任に追い込まれてしまいます。新幹線の開業式典にも呼ばれませんでした。


  でも今や世界に誇る鉄道技術ということで超ドル箱路線になっていますから皮肉なモノです。


 この映像は10年くらい前に博多に500系を撮りにいったついでに,撮ったモノです(いまではJR東に0系は走っておらず,こっちのほうが貴重ですが,当時はそんなに重要だと認識していませんでした)。0系は日本の高度成長とともにあった車両で,「新幹線=ビジネス,高速,能率」みたいなイメージが定着していますが,ひよこみたいで愛嬌のある顔がいいですね。