このブログで過去にも、りーちゃんのご機嫌が悪くてなかなかお支度が進まなかったり、大暴れしたり、というお話を書かせていただいた。今回はりーちゃんのご機嫌にまつわるお話である。
夜、お風呂に早く入って早く寝てほしい、そうしないと翌朝起きるのが遅れて、通学バスに間に合わなくなる、というのが両親の希望と心配である。しかしりーちゃん自身は、お風呂に入りたくない。夕飯の後はいつもの「定位置」に座って、遊びたいように遊び、テレビも好きなYouTube番組をかけているので、りーちゃんの至福の時間なのだと思う。
なかなかお風呂に入らないので、マミとは段々とバトルの雰囲気になっていく。「もう、マミ怒るよ!」とマミが言えば、りーちゃんも「うーぎゃ!おふろ、はいらない!」と応戦する。
そんな時、ダディがいればりーちゃんが大好きな「うぅ〜ん」をやる。甘ったるい声をかけながらアゴをさすると、怒っていたはずのりーちゃんが、ものの10秒ほどで「うぅ〜ん」と言い返し、さらにはダディに手を引かれて立ち上がるのである。そしてちゃんとトイレで用を足し、お風呂まで誘われてしまうのだ。
この一連の動きこそ、マミがダディを「りーちゃんづかい」と呼ぶ所以だ。それは「猛獣づかい」と同じような意味であり、りーちゃんはある意味、猛獣と同視されている。
別な日のこと。お兄ちゃんがりーちゃんにちょっかいを出していると、りーちゃんが怒り始めた。「すとっぷいっ」とお兄ちゃんでもわからないキレイな発音の英語で「Stop it!」と言い、怒っている。
しかしその直後、お兄ちゃんが面白いことを言うと、一緒に笑っていたりする。「りーちゃんって、機嫌悪くなってもすぐ直るね?」とはお兄ちゃんのコメントである。確かにりーちゃんは、目の前のことにかなり左右される傾向が強いと言えるだろう。だからダディも「りーちゃんづかい」になれるのだ。
親たちが老いれば、りーちゃんは将来、施設に入らざるを得ないだろう。その時にりーちゃんの傾向や性格をしっかりとお伝えして、託すことができれば、と思う。お兄ちゃんもその頃には「りーちゃんづかい」になって、時々で良いので会いに行ってくれればな、と願う。