りーちゃんの行動範囲は、基本的には学校とデイサービスという、比較的狭い地域になる。しかしその分、お友達があちこちにいて、親達も驚かされることがある。
以前にも書かせていただいたが、朝、バスの集合場所に向かう際によく会う、隣の小学校のお友達も、その一人だ。同行していたダディは当初、全く知らなかったのだが、実はデイサービスのお友達で、最初に気がついたのはりーちゃんとそのお友達だった。お友達のほうもお母様が同行されているが、親同士は「はじめまして」だったのである。
そして最近ダディが気がついたのは、別のお友達の存在だ。ある日、りーちゃんがバスに乗り込んだ後、なかなか席に座らず後方に向けて手を振っている。よく見ると3つくらい後ろの席の女の子に、手を振っていたのだった。その女の子も、ニッコニコでりーちゃんに手を振っていた。
同じ学校だし、バスも一緒で仲良くなったのかな、くらいに思っていたが、実は地域のダウン症の会のお友達で、小さな頃から知り合いだったようだ。その会のことはマミの方が関わりが深く、運動会の時にそのお子さんのお母様と話をしていた。一つ下の学年で、隣の小学校の出身なのだという。
りーちゃんは今では毎朝、そのお友達に手を振ってなかなか座らない。バスの出発が遅れそうだし、りーちゃんの後から乗ったお友達が座れないので、親としてはなかなかハラハラさせられるが、そこは先生にお任せである。
りーちゃん、なかなか地域密着型の生活をしておりますな。これから社会で関わりを持つにつれて、いろいろな方に助けていただくこともあるだろうし、生活を楽しむ上で他者との関わりは欠かせない。こうした人と人との繋がりは、りーちゃんにとってかけがえのない財産とも言えるでしょう。