りーちゃんは毎朝、支援学校のスクールバスに乗って行くが、自宅からバスの集合場所までの距離は800メートルくらい。入学時はとても歩けないと思い、自転車や車で送っていたが、中学2年生になって歩けるようになった。
今では、朝の支度がなかなか進まない時に、「今日は車でいいのね?」と尋ねると、「うーう、あるくがい!(歩くがいい)」とか「あるきたーい!」などとすぐにブチ切れるりーちゃんである。もちろんそれで支度もスピードアップする。
さて、そうは言っても、あれこれと理由をつけてはなかなかスムースに歩いてくれないりーちゃん。その様子もこのブログでしょっちゅうご紹介しているが、救世主的な存在なのが、同じマンションから通っている1学年上のお兄ちゃんと、そのお父さんである。
当然ながら同じバスに乗るので、道中で一緒になることも多い。「りーちゃん、一緒に行こう」と声をかけてくれる優しいお兄ちゃんだが、実際にはりーちゃんの方がだいぶ歩くのが遅いので、一緒に歩けるのはわずかな時間だったりする。それでもバスの集合場所では一緒に待つ時間もあるので、仲良くしていただいている。
以前にもご紹介したように、「おーおーお!」と一緒に声をあげながら腕を回し、最後に「グー!」のポーズで「ふん!」と声を揃えるのがお決まりである(親子四人でこれをやるのでちょっと異様かもしれない)。「かめはめ は〜」も相変わらず一緒にやっている。ところが最近、これに加えて、手を合わせてお辞儀するポーズを、りーちゃんがやりはじめた。りーちゃんに合わせて、お兄ちゃんとそのお父さんもやってくれる。
しかしりーちゃん、このポーズを家でやっているのを見た試しはない。このお兄ちゃん父子のお二人と一緒の時だけ、やるのだ。ある朝、そのことをお父様に伝えると、「えぇ〜、そうなんですか?」とびっくりされていた。
なぜこのお二人に対してだけ、お辞儀のポーズをするのか。何のマネをしているのか。りーちゃんから詳細の説明はないので、りーちゃんのみぞ知る、謎行動なのである。りーちゃん、ミステリアスですなぁ。
何はともあれ、りーちゃんの通学をいつも助けてくださる、優しいお兄ちゃんとお父様。いつもいつも、本当にありがとうございます。