りーちゃんが通う支援学校では、木工、陶芸など日常的に作業のクラスがあって、1年生時は陶芸班、今は木工班である。その他にもクッキングをしたり、どこかに出かけたりする機会が、比較的多いと思う。
デイサービスでも同様の試みをしてくださっている。普段の平日はなかなか時間がないが、夏休みなどの長期休みの時や祝日などは、いろいろと企画をしてくださる。日中預かってもらえるだけでも大助かりなのに、さらに様々な体験をさせていただき、いつも深く感謝しているマミとダディ(そしておそらくりーちゃん自身も)でございます。
というわけで祝日のある日、りーちゃんたちはデイサービスでクッキングをすることになった。生クリームたっぷりのフルーツサンドを作るのだという。お買い物からみんなで出かけるらしい。
デイサービスから写真とコメントが送られてきて、たくさんのフルーツや生クリームを目の前にして、子どもたちは大興奮だったそうだ。帰宅時にも先生から、「りーちゃんも美味しそうにたくさん食べました」とご報告をいただいた。
であれば、りーちゃんもさぞかし楽しかっただろう、そしていろいろと振り返って話をしてくれるだろう、と思った両親。マミもダディも「フルーツサンド作るの楽しかった?」「おいしかった?」「どんなフルーツを使ったの?」「たくさん食べた?」などなど様々な質問をした。
しかし…りーちゃん、これらの質問には全く答えず。ゼロ回答である。いつものような「うん!つくったね」みたいな回答もなし。これはいったい、どうしたことでしょう。
先生方からのご報告だけで、りーちゃんが楽しめたことは十二分に伝わってきたのだが、本人の口から何のコメントもないのは、ちょっと寂しい。ノーコメントになってしまう理由は全くわからないし、思い当たることすら何も浮かばない。
マミもダディも「りーちゃんマニア」を自認しているけれど、まだまだわからないことがあるものだなぁと、改めて思った出来事なのでした。