この日のりーちゃんの食欲はものすごかった。
夕飯はアメリカ系の会員制大型スーパーでファミリー寿司を購入。このお寿司の盛り合わせは量も多くて美味しい。我が家では月に一度くらいこのスーパーでまとめ買いをするので、ついでに購入して夕飯でお世話になっている。
夜はお兄ちゃんが少し遅くなりそうとのことで、親子3人で食べ始めた。りーちゃんは「じゃあ、まーぐろっ」「サーモンかな」「つぎはぁ、オクトパス!」などと矢継ぎ早に要求。そのうち親に取ってもらうのが面倒になり、自分で食べたいものをフォークで取るようになり、かなりの量を食べた。
このままだとお兄ちゃんの分が足りないかも、と思いつつ、ご飯も炊いてあるからなんとかなるか、と思っていた親たち。案の定、お兄ちゃんが帰宅するとお寿司はあっという間に平らげ、足りないとのこと。しかしご飯ではなく、カップ焼きそばを食べたいと言う。
自らお湯を沸かしてカップ焼きそばを作り、食べ始めたお兄ちゃん。それを見て、麺類に目がないりーちゃんが黙っていなかった。ふと気づくと、お兄ちゃんとりーちゃんがキッチンで何やら揉めている。お兄ちゃんに聞くと、「りーちゃんが焼きそば自分で作るって言ってる」とのこと。それを止めようとしていたようだ。
お湯を沸かしたりするのはまだりーちゃんには危ないので、ダディがりーちゃんを説得し、ダディが作ることになった。「3分待つんだよ」と言うと、冷蔵庫に磁石でくっついているタイマーをりーちゃんが持ってきた。なかなかこだわりのあるりーちゃんである。
そして「ドラえもんはーし」と要求する。ドラえもん箸は普段、りーちゃん専用で、しかも納豆混ぜ混ぜ専用だ。「フォークじゃないの?箸で食べるの?」と尋ねると「うん!」と返答。そして焼きそばにソースを混ぜる際に、「ドラえもんはーし」を使って一生懸命かき混ぜるりーちゃん。ただ、かき混ぜただけで、食べる時はやはりフォークを使っていた。
どうやら「ドラえもんはーし」は何かをかき混ぜるためにあるのだと、りーちゃんは認識しているようだ。お兄ちゃんが小さかった頃から使っているこの箸は、もはや塗装などぼろぼろで、いつ廃棄されてもおかしくない状態である。
そしてりーちゃん、焼きそばは欲しがるだけで食べきれないかなと思われたが、なんと完食。結局この日の夕飯は、大学生のお兄ちゃんと同じくらいの量を食べたのだった。
最近は体重増加傾向にあるので、ちょっと心配ではあるが…。でも好きなものをお腹いっぱい食べることは、もちろんりーちゃんにとっても、やっぱり幸せなことでしょうなぁ。
これがその「ドラえもんはーし」。ご覧のとおりでございます…。
