この日、生まれて初めて蒸気機関車に乗ったりーちゃん。しかも普段から動画を見たりプラレールで遊んだりしている、あの青色の有名な汽車である。


いよいよ出発すると、揺れも音も普段乗っている電車とはまるで違う。エアコンがないので窓が全て全開になっていることもあり、車両の軋む音や機関車の警笛などよく聞こえる。さらに風向きによっては汽車の煙も入ってきて、臨場感しかない。


りーちゃんはそうした音に少し驚いたようだ。特に最初のトンネルでは、急に大きな音がしたので顔がこわばっていた。親としては、窓のすぐ近くに植物や壁などもあるので、りーちゃんが手を出さないか気をつけていた。


ところで蒸気機関車はトンネルに入った時に窓を閉めないと、顔が真っ黒になると、何かで聞いたことがある。しかしこの汽車ではそんなことはなかった。石炭が昔とは違うのだろうか。


この汽車は毎日走るわけではなく、しかも1日2〜3本ということで、観光客にとっても珍しいようだ。商業施設のある途中駅ではカメラを構えている人がたくさんいた。また、折り返しになる駅の近くでは、温泉施設から手を振ってくれる人がたくさんいた。みんな裸ん坊(隠すところは隠していたが)で手を振っていて、こんな情景はなかなかないだろう。


途中の駅では、この青い汽車の友達である緑の汽車が停まっていた。乗客はみんな大興奮。りーちゃんは、ちょっとめんどくさそうにしながら立ち上がって見に行ったが、さほど興奮はせず。他方で折り返し駅でホームに降りた時、隣の車両に乗っていた小さなお友達が、りーちゃんに一生懸命手を振ってくれたので、りーちゃんも嬉しくなってたくさん話しかけていた。体重はきっと、りーちゃんの1/3くらいだろう。


最近では新幹線ですらなくなりつつある車内販売は、かなり年配と思われるおばちゃんたちが担っていた。とても元気で、揺れる車内でも問題なし。SLの石炭をイメージした「黒アイス」はチョコレート味で美味しかった。


1時間半の鉄道旅、初の蒸気機関車を、おそらく楽しんでくれたであろうりーちゃん。またどこかに連れて行ってあげたいですなぁ。


このお友達が運行する日もあるようです。