りーちゃんは時々、親も驚くほどの急成長を見せる。今回はオムツ関連のことで、従来なら「りーちゃん、大成功」というタイトルで書かせていただいていた。しかし、あまりの進化ぶりに、今回は「急成長」のタイトルとさせていただいた。


自然教室から戻って以来、りーちゃんのトイレでの進化が止まらない。


ある日のこと。朝食を済ませて着替えようとしたら、どうやらまだオムツに用をたしていなかった。そこで親達が「りーちゃん、トイレ行ったら?」と勧めると素直に向かうりーちゃん。そのままトイレに座り、あっという間に成功したのだった。


これまでのトイレの成功は、座ってからすぐに出せることが少なく、結構時間がかかっていた。マミなどは、もしかしたら尿道などに異常があって時間がかかるのでは、と心配しているほどだ。


この時、おそらく膀胱はパンパンだったものと思われ、それゆえに早かったのだろうが(量も多かった)、それにしても今までにないくらい、速攻で済ませたので、両親ともども驚いた。


この日のりーちゃんの快進撃は、その後も止まらない。なんと学校で1回、デイサービスでも1回成功し、帰宅後もお風呂の前に1回、成功した。1日に4回は新記録だ。りーちゃん、キャリアハイの大活躍である。そもそも学校での成功例は、これまでほとんどなかったし、1日に3回成功の時点でキャリアハイだった。


思えば3月のオーストラリア旅行の後、りーちゃんのトイレの大成功が頻発し始めた。そして今回は親不在での自然教室を経て、さらなる急成長となった。りーちゃん、旅行に行くたびに、トイレの面で大躍進を見せているのである。


こうなると俄然、期待の高まるマミとダディ。「トイレができるとお仕事できるね!」(障害者の就労はトイレが自分でできることが条件になっていることがほとんどである)とか、「これなら大きい方もできるようになるね!」などと盛り上がっている。りーちゃんにも「トイレで◯◯こ、しちゃう?」と尋ねると、「うん!」と元気良くお返事していた。


一時は、りーちゃんは一生オムツなのではないか、と半ば諦めていたマミとダディ。そうなると、大人になっても両親亡き後はヘルパーさんのお世話になりっぱなしで、本当に申し訳ないなあと思っていた。しかし状況は確実に変わりつつある。こうなると、オムツが不要になって欲しいと期待が膨らむ親達である。


仮にオムツが外れなかったとしても、りーちゃんなりに成長してくれれば良い、という気持ちが大前提。でも、できなかったことができるようになるのは、やっぱり嬉しい。りーちゃん本人も嬉しそうだ。


つくづく、親が先に諦めてはいけないのだなぁ、と思わされる、りーちゃんの急成長なのでした。