以前のブログでも書かせていただいたが、親子4人が揃って食事などすると、マミとダディはどうしてもお兄ちゃんとばかり会話してしまう。高校では寮だったので、たまに会うと様子が気になりあれこれ聞いてしまっていたし、大学生になり自宅に戻った今も、やっぱり大学生活が気になってしまうのだ。
自宅に戻ったとはいえ、大学生は授業はもちろん、部活にバイトになかなか忙しく、4人が揃うことが少ないのも、お兄ちゃんへの質問攻めに拍車をかける。
さて、そうなると面白くないのがりーちゃんである。普段、お兄ちゃんがいないときはマミとダディがお姫様扱いしているので、お兄ちゃんがいて急に放っておかれると、戸惑うのも無理はなかろう。これについては夫婦でちょっと考えなければならないだろう。
最近のりーちゃんは、どうやら、構ってもらう良い方法を知ったようだ。「◯◯したい」「◯◯食べたい」などと言うときの「◯◯」を、ゴニョゴニョと、わざと不明瞭に言うのである。親たちが10回くらい「なあに?」「りーちゃん、ハッキリ言って」と尋ねてようやく、ちゃんと言ってくれる。
先日、ちょっと久しぶりに4人で外食したときもそうだった。大学入学からまだ2ヶ月のお兄ちゃんは、あれこれと親に相談したいことがあるし、親たちも知りたいことばかりで、3人で会話が弾んでしまう。
そこでりーちゃんが突然、「◯◯食べたい」と言い始めた。◯◯は全く聞き取れなかったが、6文字くらいなのは理解できたダディは、思わず「ジンギスカン?」と聞き返す。最近見た、おじさんが1人で食事するだけのドラマが、ジンギスカンの回だったせいもあろう。
当然に不正解だったらしく、まだゴニョゴニョと言うりーちゃん。するとお兄ちゃんが「離乳食?」と聞き返した。大笑いするマミとダディ。しかしこれも不正解。その後も2〜3回ゴニョゴニョ言っていたりーちゃんが、とうとうハッキリ言ったのは、なぜか、
「チンゲンサイ」
であった。
そーか、そーか、じゃあ次回は中華だねぇ、などと呑気に応じる両親。しかしりーちゃんがチンゲンサイを食べたいなどと言うのはお初であろう。
家族の注目を集めるために、もっともインパクトがあると思える言葉を探した結果が、チンゲンサイだったのかもしれない。りーちゃんも自分なりに、いろいろ考えているのかもしれませんなぁ。