りーちゃんは意外と親の言うことを理解している、とマミとダディは思っている。なので最近は、りーちゃんの前では、りーちゃんが嫌がりそうなことは言わないようにしている。
りーちゃんはいつまでも赤ちゃんだとか、身体のサイズを除けば行動やたたずまいは3歳児だとか、そういう話は、りーちゃんがいないところでするようになった。りーちゃんが聞くと、「わたしはおねえさん!」という自覚(この自覚によって様々なことを自分でできるようになった気がする)に悪影響がありそうだからだ。
少し前のこと。まだその頃は、前回のブログのようにお風呂上りに自分で体を拭いてはいなかった。いつものようにダディが拭き拭きしに来て、りーちゃんの前に跪くと、何やら怪しい匂いがした。お風呂上りなのにおかしいと思って、あちこち匂いを嗅いでみると、どうやらりーちゃんのおへそが原因のようだった。
マミはドアの向こうでまだ入浴中だったので、「りーちゃん、くっさ!マミ、もう一度りーちゃん洗って。おへそが臭いみたい」と大声で言ってしまった。するとりーちゃんが、何も言わずに、何とも言えない表情をするのである。それは「クサい」と言われて悲しんでいるような顔に見えた。ああ、デリカシーのないことを大声で言ってしまったな、とダディは大いに反省したのである。
もしかしたら、オムツに「大」をしてしまった時などに、学校またはデイサービスのお友達から同じようなことを言われて、悲しい気持ちになったことがあるのかもしれない。普段はりーちゃん自身も「くっさ!」とか「くさ!」などとふざけて、特にお兄ちゃんの足のことを面白おかしくいじっているのだが、まじめに自分の身体を「クサい!」と言われるのはやっぱりショックなのかもしれない。
話は変わるが、少し前のブログでご紹介した歯医者さんからの、ありがたいお話。先生は甘いものの飲食が虫歯の最大の要因だと考えていて、できるだけ甘いジュースを飲ませないように、とおっしゃっていた。それでもたまになら良いだろうから、普段は隠しておいて、飲ませてあげる時は少量しか残っていない状態にして、「最後これだけあげるね、これでお終いね」といった具合にあげると良いですよ、と教えてくださった。
マミとダディには大変参考になったお話だったのだが、りーちゃんの目の前だったので、りーちゃんはある程度理解したかもしれない、と思っている。今後、りーちゃんの好きな「ぶどうチクチク」や「メロンチクチク」をあげる時に、「これが最後だよ」と親たちは言うだろう。それでもまだ隠してあると思って、りーちゃんがあちこち探すような行動が見られたら、それは歯医者さんのお話を理解している証拠と言えよう。
それはそれでちょっと楽しみではあるので、今度やってみましょうかね。