すっかりご無沙汰してしまったこのタイトル。前回の「その4」はなんと昨年9月のこと。


その間もりーちゃんは、時々ではあるがお手伝いをしてくれることがあった。この日はダディと2人だけで夕食。「りーちゃん、『食べに』行く?」と尋ねても「おうちがいい」「おうち、する」などと言う。


りーちゃんは外食のことを「たべに」と言う。「きょうは、たべに!」などといった用法である。外出時などは嬉しそうに「たべに、よ」と言うのだが、家にいるときに「食べに?」と聞くとなぜか嫌がる。在宅時はわざわざ出かけて食べに行くのが面倒なようだ。


ということで、りーちゃんの好きなナポリタンを作ることにしたダディ。3日前くらいに食べたような気もするが、りーちゃんの大好物なので嫌がることはまずない。


ダディが作り始めてしばらくすると、りーちゃんがキッチンに近づいて来た。どうやらお手伝い、それもケチャップをかける作業をしたかったようで、「あー、ケチャップ、する?」などと提案している。


熱いフライパンにケチャップをかけ入れる作業はちょっと危ないので、ダディは代わりに、ソースを冷蔵庫にしまう作業をお願いすることにした。「りーちゃん、これを冷蔵庫にしまってくれる?」と言うと素直にしまってくれた。


しかしどうしてもケチャップに関わりたいりーちゃん。「ケチャップ、ケチャップ!」と言ってその場を動こうとしない。ダディが「まだ使うからね」と言うと、「うううう、うぎゃあ!!」と奇声を発した。りーちゃんは思う通りにならないと、時々このような奇声を発する。


あまり好ましいことではないし、大声をあげれば要望が通ると思ってほしくないので、ダディも少し厳しめに、強い声で言った。「これはまだ使うの!お片付けはしないよ!」。するとダディの気迫を感じたのか、りーちゃんはそのまま引き下がった。


お手伝いをしたいという意思は、とてもありがたいし今後の人生にも良いことだと思うのだが…。相手がしてほしくないことまでやろうとするのは、やっぱりマイナスだろう。そのあたりの加減をりーちゃんが理解できる日は、いつか来るだろうか…。


そしてきつい言い方をしたことを、あとから振り返るダディ。そのような対応で正しかったのかどうか。親の悩みも、尽きることはありませんなぁ。