GWにもかかわらず、咳と鼻水が少し出て風邪気味のりーちゃん。そう言えば以前にお医者にかかったときの風邪薬が残っていたのを思い出したマミ。それを飲ませようと思った。


薬は錠剤で、それを少し砕いて細かくして、お薬ゼリーと一緒に飲ませるのが、りーちゃんへの投薬方法である。かつてはゼリーに混ぜやすい粉薬をお願いしていたのだが、体重が大人並みとなったりーちゃんに粉薬を処方しようとすると、物凄い量になってしまうらしい。


いつものように薬の準備をしたマミだったが、ふと目を離した隙にりーちゃんが、容器から出された錠剤と、まだ容器に入っている残りの錠剤をそれぞれ握りしめて、離そうとしない。どうやら容器から出す作業を自分でやってみたかった、ということのようだ。


残りの錠剤の方はすぐに取り返したが、出された錠剤は小さいのでりーちゃんの手の中からなかなか取り出せない。固く握りしめ続けるりーちゃんに対し、マミとダディの二人がかりで何とか手をこじ開けて、ようやく薬を取り出したのだった。


薬を取り上げられて納得せず、「うーう!やりたいやりたーい!」と不満げなりーちゃん。そこでダディがふと思いついた。「りーちゃん、ダディもお薬飲むから、ダディのお薬を出してくれる?」と語りかけると、ニコニコ顔になった。薬を取りに行ったダディの背後にピッタリとつき、前のめりである。


実際に薬の容器を渡されると、やったことがないのでなかなか薬を出せない。「ここを押すんだよ」と教わって悪戦苦闘の末、何とか取り出すことができた。


これでどうにかその場はことなきを得たが、両親には一抹の不安が。今後、錠剤をりーちゃんの目につくところに置いてしまうと、りーちゃんが全て出してしまうのではないか…。出すだけならまだしも、りーちゃんが飲んでしまっては大事である。


今後は机の上などに放置すると危ないなあと、隠し場所を検討するマミとダディ。りーちゃんがいろいろなことに好奇心を持つのはとても良いことだけれども、安全に気を配らないと親の役目は務まりませんなぁ。