今回のエピソードは、「急成長」にするか、「ファッション」にするか、タイトルに悩んだ。
これまでにもたくさん書かせていただいたように、りーちゃんは短いスカート、キュロット、ショートパンツなどが大好きで、好んで履いている。親としては、特にスカートはオムツ丸見えになるので、スパッツと組み合わせて履いて欲しいのだが、たいていはりーちゃんもきちんとスパッツを履いてくれる。冬は長いスパッツなのはもちろん、夏も短いスパッツを履く。
ただ、お気に入りのうちの一つに黒のミニスカートがあって、これは内側に短いスパッツのようなものがついている。この黒スカートについては、りーちゃんはなかなかスパッツと組み合わせで履いてくれない。すでにスパッツのようなものがついているので、さらに重ね着するのは嫌なのか、履き心地が悪いのかもしれない。
親として困るのは、このスカートのスパッツがめちゃくちゃ短くて、はみオムする、すなわちオムツがはみ出ることである。あたかも下着が見えているようになってしまうのだ。学校でもデイサービスでも「下着が隠れるような服装で」と言われているので(当たり前ですな…)、よろしくないのだ。
ということでりーちゃんがこの黒スカートを選ぶと、親は短いスパッツを履かせようとするのだが、りーちゃんは嫌がり、結局仕方なしに、はみオムのまま、ということがこれまでに何十回もあった。
そしてつい先日も、りーちゃんがこの黒スカートを選んだのだが、そろそろ暖かくなってきたのでマミが短いスパッツを勧めた。当初はいつも通りに嫌がっていたりーちゃん。今日もはみオム確定か…と両親は早々に諦めていた。
しかし少し目を離した隙に、りーちゃんがスパッツを履いて、その上に黒スカートを履いているではないか。両親のお話をちゃーんと理解して、スパッツを重ね着してくれたのである。マミもダディも、大袈裟にりーちゃんを褒め称えたのだった。
これまで何十回も理解してくれなかったことを、突如、理解して実行してくれたりーちゃん。これはまさに急成長と言えるだろう。
まあ、次回はまたスパッツを嫌がるかもしれないけれど…。とりあえず、一歩前進で、次回に一歩後退したとしても、その次にまた前進してくれれば、親としては万々歳である。