同じタイトルの「その4」で、りーちゃんがスキップを好んで繰り返していることを書かせていただいた。「ちょっと外出たら、終わったわ」の歌に合わせて(タイトルは相変わらず存じておりませぬ…)、軽快にスキップするのである。
家でもよくやっているが、登校時に歩くのを渋るときにダディが歌うとスキップするのも、相変わらずである。ダディはりーちゃんのスキップを気に入っているので、歩くのを渋っていないときでもついつい歌ってしまい、それについつい反応してしまうりーちゃんである。
りーちゃんが登校する(スクールバスの集合場所に向かう)際には、近所のたくさんの小学生とすれ違う。子どもさん達がたくさんいる時に、ダディがうっかり「ちょっと外…」と歌ってしまうと、りーちゃんがスキップを初めて、小さな小学生たちが不思議そうな目でりーちゃんを見ている、という光景が見られる。中学2年生になったりーちゃんは、たいていの小学生よりは大きいので、ちょっと不思議に見えるようだ。
ある時などは、スキップをするりーちゃんとダディの後ろから追い抜いて行ったご婦人が、追い抜きざまにりーちゃんの顔をまじまじと見ていたことがあった。「こんな大きな子が、あんなに力いっぱいスキップしているのは、珍しいなぁ」と思われたのかもしれない。後ろから見たら、ダウン症なのかどうかわからないだろうしねぇ。
ただ、親バカを承知で申し上げれば(いつもすみませぬ…)、りーちゃんのスキップはとってもかわいい。歌に合わせて、ニコニコして、しかもりーちゃんは照れとかもなく元気にスキップしつづけるので、両親ともついついやらせたくなってしまうのだ。
そして先日、小学生たちの不思議そうな視線をよそに、横断歩道待ちをしているスクーターに乗ったご婦人が、りーちゃんのことを温かいまなざしで見てくださっていた。親の欲目なのを百も承知で申し上げれば、その表情は「かわいいねぇ」とおっしゃっているかのようだった。
ところでこのスキップ、周りにあまり人がいない時に、ダディも一緒にやってみた。親子でスキップしている様子は、知人に見られたらかなり恥ずかしいかもしれないが、歌いながら延々とやってみると意外にしんどい。りーちゃんは手ぶらでダディがりーちゃんのバッグを持っている、という状況はあるにせよ、歌の間ずっとスキップし続けるのはなかなか体力を要することがわかった。りーちゃん、なかなかタフなんだねぇ。
まだこのスキップにりーちゃんは飽きていないようなので、これからもたくさんかわいいスキップを見せてくれると良いなぁ、とマミとダディは思っています。