お兄ちゃんが高校を卒業して1ヶ月半ほど過ぎた。3年間お世話になった寮から戻り、毎日自宅にいる状態に、りーちゃんとその両親も慣れつつある。


マミもダディも仕事その他の用事で、週末も家を空けることがたびたびある。そういう時、今まではりーちゃんのお世話を、ダディ方のばあばにお願いしていたのだが、このたび初めてお兄ちゃんにお願いすることになった。


最大の難関はやはり、オムツ交換である。小ならまだしも、大はなかなか大変だ。前日、りーちゃんが夕飯をたくさん食べている様子を見て、これじゃ絶対たくさん出るよね、と不安を滲ませるお兄ちゃん。挙句にはりーちゃんに「今日のうちにしちゃって」などと促すが、もちろんそんな都合良くできるわけもない。


そして当日、マミは早朝から出かけ、ダディは午前中だけいたのだが、その午前中にりーちゃんが大をする気配が。ただ残念なことに少量しか出ていなかった。そこまではダディがオムツ交換をして、あとはお兄ちゃんに託したのであった。


この日、マミは仕事で一泊だったが、ダディが夕方に帰宅。お兄ちゃんに確認すると、りーちゃんは午後も大をしたのだという。「ちゃんと拭けたかわからない」と自信なさげに言うお兄ちゃん。それでも事前にやり方を説明してあったので、なんとか役目を果たしてくれたようだ。


りーちゃん自身は、お兄ちゃんに世話してもらうことをどう感じたのか。本人が言葉で説明するのは難しいので、よくわからない。それでもダディが尋ねると、「うん、お兄ちゃん、ふいたね」とか、「お兄ちゃんに、ありがと、したね」などと言っていたから、嫌な体験ではなかったのだろう。


もっともその後改めてりーちゃんに尋ねると、「ほーら、ありがと、したよ」と上からのニュアンスに変わっていたりーちゃんであった。


お兄ちゃんによる、りーちゃんの初めてのお世話。大きなトラブルもなく無事に済んで何よりである。お兄ちゃんの成長も感じた、マミとダディなのでした。