前日は体調を崩し、複数回の嘔吐をしてずっと寝ていたりーちゃん。お世話になっている知人夫婦もとても心配してくれていた。この日はコアラに触ることができる動物園に行くことにしていたのだが、予約制なので午前ではなく午後の時間に変更。朝はゆっくりと出発することになった。
さて、前日は知人の息子さんの試合を見て少し感化されたお兄ちゃん。同じスポーツをしていて2歳年上なので、拙い英語で会話を試みている。そこに知人からありがたいオファー。知人の息子さんがやっている朝のトレーニングを、一緒にやってみるか、とのこと。高校3年生で引退しているとはいえ、その後もトレーニングをしているお兄ちゃん。かっこ悪く断るわけにはいかず、早起きして参加することにした。
ダディが起きてみると、二人がすでに庭で走っていた。知人の豪邸は庭も広く、少し上り坂になっている部分を利用して5本ほどダッシュ。その後は部屋に戻って腹筋や体幹を鍛えるトレーニングをしていた。知人の息子さんは1年以上このトレーニングを続けており、息が上がりながらも淡々とこなす。一方のお兄ちゃん、腹筋のトレーニングが始まってすぐに、「やばい、頭が痛くなってきた」と言ってそのままダウン。前日にりーちゃんが飲んだ水(タブレットを溶かしたもの)をいただいて、その後は横になって休んだのだった。
「日本の高校野球はものすごいトレーニングをしているイメージがあるので、ちょっとショックに近いものがある」と知人に言われてしまったお兄ちゃん。恥ずかしいことこの上ない。これは今後、大学で頑張らないといけませんなぁ。
さてさて、お兄ちゃんのことよりコアラである。動物園に入ると、カンガルーやワラビーが放し飼いになっていて、驚くりーちゃんご一行。30℃以上ある暑い日だったので、ほとんどは日陰で休んでいたが、1匹(1頭かな?)のワラビーが我々に近づいてくるではないか。触っても良いとのことだったので、お兄ちゃんとダディが触り、その後マミも恐る恐る触る。りーちゃんは相変わらず、ワラビーが近づいてくるとパニックになり、触ることはできなかった。そしてダディがエサを出す仕草をすると、ぺろぺろと舐めてくるではないか。まるで子犬のようである。
そしていよいよコアラさん。外で見たコアラもやっぱり日陰で休んでいたが、触らせてくれるコアラさんは、木につかまって座ったまま、ずっとユーカリの葉を食べてじっとしている。驚かせないように、背中や耳の後ろを優しくなでてください、とのこと。順番が来て、最初は嫌がっていたりーちゃんだったが、他の三人が触っているのを見て、すぐに一緒に触ることができた。まさに今回の旅行のハイライト、最高の思い出を作ることができたのだった。
前日にしっかり休むことができたので、この日のりーちゃんはなんとか体調を戻すことができた。こんな素晴らしい機会をいただいて、知人とそのご家族に感謝感謝。そしてコアラやワラビーたちにも感謝の気持ちでいっぱいになった、りーちゃん一家なのでした。
葉を食べているコアラさんはどこか怠惰にも見え・・・。「おいしい葉っぱをくれるなら触ってもいいよ~」という感じにも見えた。でもやっぱり「触らせてくれてありがとう」ですな。
なぜかこのワラビーさんだけ、とても人懐っこかったのです。

