さあ、いよいよメルボルンにやって来たりーちゃんご一行。家族四人とも初のオーストラリア、初の南半球である。


着いたのは現地時間で朝5時頃。まだ辺りは真っ暗だ。初めて入る国の入国手続きはいつも緊張する。オーストラリアは事前にパスポート等の登録手続きが必要な他、飛行機の中では税関の申告書を渡された。一人一枚なので、ダディがせっせと四枚書いた。


結果的に入国手続きはスムースに済み、日本で預けた荷物もちゃんと出てきた。市内の中心部へはバスで40分ほど。いわゆる2階建てバスでりーちゃんとお兄ちゃんのテンションも上がる。ホテルはまだチェックインできないと思いつつも、とりあえず荷物を預けるため、バスを降りた後にタクシーで向かった。


フロントで荷物を預けると、ホテルの方がりーちゃんにお絵描きセットをくださった。年齢が少し上だとと思ったのか、「失礼でなければ是非どうぞ」とのこと。お気遣いが嬉しいですなぁ。もちろん失礼など全くないので、ありがたくいただいたのである。


ところでブルネイでは物価の高さを感じなかった我々だが、バスを降りて自販機などを見て、マミもダディもお兄ちゃんも、飲料の高さに驚いてしまった。600mlと日本にはないペットボトルのサイズだが、コーラなどは4ドルを超えている。為替レートは1豪ドルが100円くらいだから、400円以上だ。やっぱりオーストラリアは物価がかなり高そうだ。


荷物を預けたあと、せっかくだからと少し歩いてカフェで朝食を摂ることにしたが、ここでもやっぱり物価に驚くりーちゃんご一行。普通のホットコーヒーは4ドル、クロワッサンのハムチーズのサンドイッチは10ドルである。4人分とはいえ、この日の朝食は50ドルを超えた…。


アジア系っぽい店員のお兄さんはとても愛想が良く、いやな気持ちは全くなかったが、これからの5日間の滞在に一抹の不安を感じる、マミとダディであった。他方でりーちゃんは店員さんたちに愛嬌をたっぷり振り撒きながら、カフェを後にしたのだった。


あ、事前に物価とか調べてなかったのかって?もちろん、夫婦揃ってズボラなので、調べてなかったのです…。


税関を抜けると大きなサインがお出迎え