これまでにもりーちゃんによる数々の奇想天外な受け答えを、「その6」までご紹介してきた。いつも予想の斜め上を行くりーちゃんの返答は、マミとダディの日々の楽しみでもあるので、今日もついつい、りーちゃんにあれこれ質問してしまう。

 

実はもうすぐ13回目の誕生日を迎えるりーちゃん。マミはどうしてもりーちゃんに「じゅうさんさい(13歳)」と言わせたくて、一生懸命教えていた。「りーちゃん、もうすぐお誕生日だねぇ。今度は『じゅうさん』よ。今は、じゅうに(12)。お誕生日がきたら『じゅうさん』よ。『じゅうさん』って言えるかな?」

 

マミのしつこさに負けて仕方なく・・・ではなく、マミの教え方が良かったのか、りーちゃんもついに「じゅうさんさい」と答えるようになった。マミが誇らしげにダディに自慢し、質疑応答を披露する。「りーちゃん、お誕生日に何歳になるの?」と尋ねられて、「きょうわ、じゅうさんさい!」と答えるりーちゃん。ちなみにりーちゃん語では、現時点以後が今日、現時点以前が昨日なので、「今日は13歳」とは「これから13歳」という意味である。

 

マミの期待通りに「じゅうさんさい」と言えたりーちゃん。しかし自己採点は相変わらず、「さんじゅってん!(30点)」だ。昨年の秋くらいからだったか、りーちゃんにとって30点はとても高得点らしく、何かにつけて「さんじゅってん!」と言って胸を張っている。まあ、何はともあれ、正確な年齢をりーちゃん自ら言えるようになって、一安心の両親である。

 

別なある日、マミとダディは朝から夕飯の相談をしていた。その流れでりーちゃんとダディがバスの集合場所へ向かう。夕飯のことが頭から離れないダディは、歩きながらりーちゃんに質問した。「りーちゃん、今日の夜ご飯は、何食べたい?」するとりーちゃんが元気よく「おにく!」と答えるではないか。「じゃあ、豚肉で何か作ろうか」というダディに対して、りーちゃんがすかさず「ぎゅうにく!」と言い放った。

 

りーちゃん、豚肉よりも牛肉の方が高いことを知っているのかねぇ。りーちゃんの突然の肉種指定に思わず笑ってしまうダディ。いつも我が家では豚肉と鶏肉を多用していることを、りーちゃんはちゃーんと知っていて、あるいは不満に思っていたのだろうか。

 

それにしても2年ほど前までは、こうした会話が成り立つことすらほとんどなかったりーちゃん。マミとダディは嬉しくて、ますますりーちゃんにたくさん質問をしてしまうのです。