今年も残すところ数時間。りーちゃんは年末とか、1年という期間だとかの概念をよくわかっていないようだが、親から見ればいろいろあった1年間だった。

 

まず大きかったのは小学校の卒業と、支援学校中学部への入学だろう。卒業式後は思いがけず先生を思い出して泣いていたし、入学式では不安に襲われたのかギャン泣きしていた。親も良く知らなかった、繊細な一面を見せたのである。

 

その後は誰よりも支援学校に馴染んで、マイペースで節目節目のイベントを楽しんだりーちゃん。運動会の写真を見たばあばは、運動会でこんなに生き生きとした表情のりーちゃんを見るのは初めて、と言っていた。確かに今回の運動会では、ダンスで一番前で踊るなど短時間でも見せ場が多かった。りーちゃんもとても楽しかったことでしょう。

 

その他にも文化祭ではお買い物を楽しんだり、社会経験を兼ねた仕組みになっているのはとてもありがたかった。喫茶店では高校生のお兄さんお姉さんが店員さんを立派に務めていたけれど、近い将来りーちゃんもさらなる体験をさせていただくことでしょう。

 

イベントといえば、今年は例年になくダンス教室に頻繁に通った1年だった。以前のように途中で座り込んだりして「りーちゃんのお父さん!」と呼び出されることもなくなり、毎回しっかりと踊って年末の発表会の振り付けも覚えたようだ。発表会では後ろの方でよく見えなかったが、頑張って踊っていたことはわかった。マミとダディは来年以降も楽しみにしている。

 

旅行に行ったり遠出することも多かった1年だった。4月には宮古島、12月には北陸(福井、石川)に出かけたほか、我が家には珍しく3度もバーベキューをした。我が家の年間最多記録である。なんと言っても強烈だったのは雨中のバーベキュー。こんな豪雨の中でなぜお外で食事をするのかと疑問に思ったりーちゃんが、「おうち、したら?」「おうち、かえったら?」と連発していたのはいまだに家族でネタにしている。

 

宮古島や北陸といった普段行けないような場所では、それぞれに発見がいろいろあった。今後もいろいろな場所にりーちゃんを連れて行って、様々な経験をしてもらいたいなと思うマミとダディである。

 

この1年を通じて、りーちゃんはとても成長した。精神面でも、今までは口にしなかった言葉をタイミングよく発して、親たちが驚く場面がいくつもあった。一方で身体面ではさらに大きくなり、マミはもちろんダディでもりーちゃんを持ち上げることは、もはやできない。今後はりーちゃんの意見も尊重しながら、親による力づくではなく、りーちゃん納得の上でいろいろと行動することになるだろう。

 

最後に、今年2月にここのブログに引っ越してきてから今まで、ご愛読いただいた皆様、本当にありがとうございました。正直に言うと、当初は親たちが「こんなことあったね」ということを忘れないようにと、自分たちのために書き始めたブログだったのです。しかし日に日に増えていくアクセス数と「いいね」にいつの間にか励まされるようになり、そのおかげで、11~12月は一日も休まずに記事を書くことができました。

 

どうか良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。

 

・・・と、りーちゃんも隣で一緒に頭を下げております。