前回のブログでは、親たちの大寝坊により車で学校まで通学してしまったりーちゃんだが、その後もきちんとバスの集合場所まで歩いている。時々(いや、ほぼ毎日かな)バスに追い抜かれて、皆さんをお待たせすることもあるのだが、それでも定められている時刻には間に合っている。
自宅からバスの集合場所までの間に、地元の小学校と中学校がある。りーちゃんが通っていた小学校とは異なる学区なので、基本的に知り合いはいない。とても多くの小学生、中学生とすれ違いながら歩くのである。
そんな中、自転車通学の頃は見られなかった光景が。ある小学生の女の子が、お母さんに付き添われながら通学しているのだが、突然りーちゃんが挨拶をしたのだ。「おはよー」と言いながら、手をハイファイブしている。次の朝からは親同士も挨拶するようになったのだが、ダディは存じ上げないお友達である。
ダディはマミに尋ねたが、マミもよくわからない。そんなことを何度か繰り返しているうちに、あちらのお母さんが娘さんに「今日も会えてよかったねぇ」と話しているのが聞こえた。また別の日には、「おはよー。また後でねぇ」とお友達が言っているのを聞いて、ようやく合点がいった。
このお友達は、デイサービスのお友達なのだろう。隣の小学校だし、デイサービスに親が入り込むことはほとんどない(入口付近でのやりとりが多い)ので、デイサービスだけでかかわるお友達は、親同士も含め面識がほとんどないのだ。お友達の方がりーちゃんよりも知能が高いと思われ、お母さんともデイサービスのお友達であることをお話をしているのだと思う。
そうかと思ったら、別な日のこと。今度は中学校の前を通りかかったときに、りーちゃんが何か言っている。よく聞いてみると、「ここ、○○さんいるよー」と言っていた。やはり学区が違うので、デイサービスのお友達がその中学校の支援級に通っていると思われる。りーちゃん、いろいろとお友達のことをよくわかっているのだねぇ。
随分前のことだが、近所のラーメン屋さんに並んでいた時に、同じく並んでいたダウン症の女の子がりーちゃんを見て、キャーキャー言いながら抱き合っていたことがあった。この子もまたデイサービスのお友達だった。小学校は別のところで、中学はりーちゃんの学区と一緒になるはずのお友達だったのだ(「りーちゃん、地元の中学校に行く その2」でも会ったお友達)。
普段はりーちゃんのほうが世界が狭くて、親たちがいろいろなところに連れて行く、という関係性になることが多い。でも地元の中では、意外とりーちゃんなりの人間関係を構築していて、マミやダディが知らないお友達もたくさんいるのである。
そう思うと、将来的にもあまり引っ越しなどはせず、お友達が多い地域に暮らし続けるのが良いのかな、などと思うマミとダディなのでした。