りーちゃんがスクールバスの集合場所まで歩くようになって、早1週間。この日も歩いて時間通りにたどり着くことに成功した。

 

そしてこの日も、同じマンションの1学年上のお友達と同じ時間帯となり、一緒に歩くことに。前回は一緒の通学が嬉しくて踊りながら歩いていたりーちゃんだったが、今日は終始歌いながら歩いていた。ダディにもわかる歌もあれば、わからない歌も。お友達とそのパパさんと一緒に、何の歌だろうねぇとよく聞いてみるが、やっぱりよくわからなかった。

 

まあとにかくご機嫌で歩いてくれているようなので、今のところは万々歳である。しかし油断はできない。小学校の時も、5年生くらいまではちゃんと歩いていたのだが、6年生になると遅れそうな時に非常手段として自転車に乗るようになり、その後は自転車が平常運転になってしまった。親がりーちゃんを早く起こして、準備を促さないことが原因だった。

 

今回は同じ轍を踏まないよう、マミとダディの頑張りが問われる。しかし両親揃ってわりといい加減、しかも早起きが苦手なので、自信はほとんどない。

 

さて、りーちゃん自身はというと、少なくともこの日は歩く気満々のようであった。これまでは同行するダディがリュックを背負って歩き、集合場所に着いた後、りーちゃんに背負わせるようにしていたのだが、この日はなんと玄関から背負っているではないか。途中で「おもい~」などと言うかもと思ったが、歌いながらご機嫌のまま最後まで背負って歩いた。なかなかの成長ぶりだ。

 

話は変わるが、放課後に通っているデイサービスは、我が家のすぐ近くにあり、スクールバスの集合場所まで歩く際も見える。マンションを出てすぐにデイサービスの建物を見たりーちゃんは、しきりに「みどり、おいてかなきゃ」「みどり、みどり」と言う。

 

最初は何のことかわからなかったのだが、そういえば前日、りーちゃんは緑色のくまさんの小さなおもちゃを、ポケットに入れてきてしまったのだった。それを返してほしいという意味で、デイサービスの建物を見ながら「みどり、みどり」と言っていたようだ。「あ~、みどりのくまさんのこと?マミが返してくれるよ」と話すと、納得したのか「みどり、みどり」と言わなくなった。

 

りーちゃん、なんだかんだと物事をよくわかっているなと、ちょっと感心したのだが、そもそもはデイサービスからおもちゃを持って帰って来てはいけない。そのことをよくよく言ってきかせたいのだが、忘れた頃にこうして持って帰ってきてしまう。このことについては、親としても粘り強くりーちゃんにお話をして、理解してもらうしかない。

 

とはいえ、バスの集合場所まで歩くことも、中学1年生のうちは無理かなと親は思っていた。それがいつの間にかできるようになったりーちゃん。デイサービスのおもちゃを持ってきてはいけない、ということも、そのうち理解してくれるようになるでしょう。いつも通り楽観的な、マミとダディなのでした。