これまでにも何度か、りーちゃんの食べ物に対するこだわりの強さをご紹介した。餃子の残りを親に食べられてしまうと、「ぎょぉぉぉ、ざぁぁぁ」と低い声で唸り、食べたいものがあると熱々でも食べようとするが、猫舌ゆえに「うーぎゃ!」と怒り、お弁当のゼリーも「マンゴー」にこだわると他のものでは許さない、などである。

 

今回はまた別の形での、りーちゃんのこだわりようを二つほどご紹介したいと思う。

 

まず、りーちゃんは途中で食べることをやめられない。これは今朝も発生した事象である。朝の時間はいつもバタバタで、今朝は特に、朝食を完食していては集合時間に遅れてしまいそうだった。そこで、「あと一口食べたら終わりにしようね」と言って聞かせるのだが、りーちゃんはなかなかお皿を手放さない。

 

何回も「最後ね、最後ね」と言うのだが決して聞き入れない。むしろ親が言えば言うほど、お皿を抱え込んで、テーブルからソファに逃げるように移動して、何としてでも完食しようとするのである。

 

ちなみに今朝の完食対象は味噌汁だった。りーちゃん、普段の夕食などでは、全く手を付けないこともあるのに…。最後まで飲み干すことなど滅多にないのに…。親に言われると逆に食べたいと思うのだろうか。

 

もう一つのこだわりは、歯磨き後でも食べたければ食べる、である。実は最近、りーちゃんは自分で歯磨きができるようになった。1~2か月前までの12年以上の間、毎日マミかダディに抱えられて磨いてもらっていたし、嫌がるときは羽交い絞めにされて磨かれていたのだが、最近は自分でやるのだ。

 

きっかけは「歯磨き先生」という動画である。軽快な音楽とともに、「虫バイキンをやっつけよう!」みたいなノリで歯磨きを促してくれる。「歯ブラシのかかとの部分で磨くよ」など、りーちゃんや幼児にはちょっと難しいかなと思う表現もあるし、ペースもなかなか速いのだが、りーちゃんもなんとかついて行っている。おかげで親たちがりーちゃんを羽交い絞めにする機会は、格段に減少した。

 

そういうわけで朝も夜も自分で歯磨きをしているりーちゃんだが、夜はあまり早い時間に磨かせてしまうと、そのあとに何かを食べようとする。「もう歯を磨いたから食べないよ」という親たちの言葉を聞き入れるそぶりはない。そもそもりーちゃんにはそのような常識などないのだ。

 

ということで、夜の歯磨き後の間食はたいてい阻止することができず、結局もう一度歯磨きをすることになるのである。

 

りーちゃんは食べることが好きなようだし、好き嫌いはないし、このくらいのこだわりは仕方ないかな、とも思う。朝の時間が無くなるのは親たちの責任でもある。りーちゃんの特性や好みを先読みして、親たちがきちんと準備し、行動すれば、困ることなどないはずだ。

 

・・・そんなふうにできるちゃんとした親なら、こんなに苦労してないよね~。と笑うしかないマミとダディなのでした。