今月のはじめ頃、「りーちゃんの会話」というタイトルで、最近のりーちゃんの会話力が向上していることをご紹介した。

 

今回もりーちゃんの会話力についてなのだが、ちょっと別の視点から。

 

もう3~4年前のことになると思うが、お兄ちゃんも含め家族で食事に出かけた時のこと。ちょっと大人向けのメニューが多かったので、りーちゃん用にフレンチフライ(ポテトフライ)を注文した。フレンチフライが大好きなりーちゃんは、大人向けの食べ物も食べながら、ポテトも頬張っていた。

 

しばらくすると、やはりフレンチフライが大好きなお兄ちゃんが、お皿を奪って食べ始めてしまった。するとそれに気づいたりーちゃんが、大げさに体を左右に揺らしながら、「あれ?ポテトは?」と大声をあげたのである。その様子がやけに芝居がかっていて、家族みんなで大笑い。お兄ちゃんもすぐにフレンチフライのお皿をりーちゃんの前に戻したのだった。

 

どうやらこの時にウケたのが、りーちゃんの頭脳にプログラミングされたのだろう。以来、何か食べたいものがある時に、「あれ?〇〇は?」とか、「○○、なーい」などと言うようになったのである。

 

今朝も昨日の残りのナポリタンを朝食にしたのだが、時間の関係もあり、麺を食べ終わったところでニンジンやピーマンがまだ残っているお皿をマミが下げようとした。するとりーちゃんが、「あれ、ニンジンは?」とつぶやいたので、マミもお皿をりーちゃんの前に戻した。

 

ごはんとおかずで用意した夕食の際、納豆が一緒に出ていないと、「あれ?なっとは?」とつぶやくりーちゃん。マミやダディが持ってくるときもあるが、両親の反応が悪いと「なっと、なーい」などと自ら呟きながら冷蔵庫に取りに行くこともある。

 

こうした表現は食べ物ばかりではなく、みそ汁を飲むためのレンゲがないと、「あれ?レンゲは?」とつぶやき、反応が悪いと「レンゲ、なーい」「レンゲ、ないねぇ」などとなる。決して「レンゲちょうだい」とか「レンゲください」とは言わないのである。

 

食べることばかりではない。車の中でスマホをつないでりーちゃん好みの音楽をかけていて、それが終わってしまうと、「あれ?シング(映画のタイトル)は?」とか、「あれ?ミゲル(映画『リメンバーミー』の主人公)、ない」などとつぶやく。それを聞いてダディが慌てて音楽を流すのである。やはり「シング、かけて」とは言わないのだ。

 

マミとダディの間では、りーちゃんのこのような要求方法を「まるで姫様とそのしもべだねぇ」と言っている。今後のためにも、何かほしいときは「○○ください」とか、「○○、してください」と言えるようにさせたいのだが・・・。なかなかうまく行きませんなぁ。