突然だが、りーちゃんは自分が欲しいものなどを色で指定することが、結構よくある。

 

どういうことかというと、例えば家族でホテルに泊まり、夕食が食べ放題のバフェットだった時のこと。そこではカニが食べ放題だったので、一家4人でカニばかり食べていた。

 

りーちゃんにはダディがカニの殻をむいて与えていたのだが、「次、何が食べたい?」と聞くと「オレンジ!」と答えるりーちゃん。果物のオレンジではなく、カニのことを色で指定しているのである。家族だから理解できるものの、他人が見ていたらわけのわからないやり取りだろう。

 

ちなみにこの宿に決めたのは、当然、カニが食べ放題だったからである。夢中で食べていた我が家。気がつけばバフェットの時間が終わりに近づき、我々家族が最後のお客さんだった・・・。この旅行は三年ほど前のことだったと思うが、りーちゃんはそれより前から、「色指定」していたと記憶している。

 

欲しい飲み物を尋ねる時も、かなり意味不明なやり取りになる。「こあら(りーちゃんは「コーラ」を「こあら」という)とぶどうチクチク(グレープソーダのこと)、どっちがいい?」と尋ねると、「えっとぉ、むらさきー!」と答え、グレープソーダを所望したりする。ちなみにコーラを飲みたいときは、「じゃあ、くろ!」などと答える。

 

焼肉の食べ放題やバーベキューなどでマシュマロを焼く時は「しろ、たべたい」と要求する。ある朝に、黒いスパッツを履くことをかたくなに拒んで、「はいろ!はいろ!」と怒ったように言いながらグレーのスパッツを取りに行って履いていたが、これはまあ普通かな。

 

そんなこんなで、欲しいものを色で指定するりーちゃん。慣れているはずの我々家族でも、時に驚くことがある。

 

「りーちゃん、宮古島に行く その3」でお伝えしたように、シュノーケリングに参加したりーちゃん。実際にはシュノーケリングは難しいので、浮き輪で引っ張られながらお魚を見たりーちゃんだったが、安全のためウェットスーツを着ることに。店舗のお姉さんが2着持ってきてくれて、「どっちがいい?」と選ばせてくれたところ、りーちゃんが「じゃーあ、ブラックピーンク」と答えた。

 

めちゃくちゃ発音が良かったのはもちろんのこと、大人気のアーティストさんの名前だったこともあり、その場にいた一同、大笑いだった。

 

意外な一言で場の雰囲気を一変させてしまうりーちゃん。これも才能ですかなぁ。この才能、何かで生かせないかねぇ。