以前、りーちゃんがYouTubeの操作に長けていて、いつも自分の見たい動画を見ている、ということをご紹介させていただいた。
りーちゃんは居間にいる間、とにかくYouTubeをつけている。「おぎんぎょう」で遊んでいても、プラレールに夢中でも、一心不乱にぬりえに色をつけていても、りーちゃんの好みの番組に設定されたYouTubeがテレビを占拠している。
他の遊びに熱中しているようだから、テレビは変えても良いのかな、と思って変えると、「もーう!ゆーちゅーぶ!」と言って怒りの声をあげ、リモコンを手にYouTubeに戻すのである。ひどいときは、タブレットで動画を見ているのにテレビはりーちゃん仕様のYouTubeだったりして、テレビでほかの番組を見ようとするとやっぱり怒る。
学校→デイサービス→自宅、という感じで帰ってくると、YouTubeをつけたまま居間で寝てしまうこともあるりーちゃん。そんな時、ダディが安心してニュースに変えると、りーちゃんがすぐに起きて、「ゆーちゅーぶ!」とやっぱり怒り、すぐにテレビを変えられてしまうこともある。
そんなこんなでりーちゃんは完全にテレビっ子ならぬYouTubeっ子なのだが、キャッチ―なフレーズなどをりーちゃん流に覚えていて、そのまま歌っていたりするので、いったい何が出典なのか、なかなかわからないことがある。
2年ほど前だったか、「おめっ、おめっ、すまっ、すまっ」とか「らてらてパンチ、らてらてパンチ」などと口ずさみ、振り付けもついている大作を披露したことがあった。その後もこれを気に入り繰り返し披露するりーちゃん。かわいいけどいったい何だろうね、とマミとダディはいぶかしんでいたのだが、数か月経ってわかったのは、「ごめん、ごめん」「すまん、すまん」と、「振って振ってパンチ」だった。言われてみれば、両手を振ってからパンチをするという振り付けをしていた。
それよりもっと前には、「ちゃらちゃら、ちぇくちぇ。ちゃらちゃら、ちぇくちぇ」と突然リズミカルに、身体を横に揺らしながら口ずさんだことがあった。これなどは1年近く謎だったのだが、ようやく判明したのは、「チャンネルチャンネル、チェックチェック」だった。
さらには、「こわーい、こわーい、ごでぃごでぃごでぃごでぃ、ぶっしゃっしゃっしゃ」という、いっそう意味不明のものもあって、日本語っぽいけど想像もつかないなぁと思っていたら、全然違う国の外国語の動画が出典だったこともある。
YouTubeは見る人の傾向をAIで捉えて、その人が好きそうな動画を提案してくるのだろうけれども、だとしてもどうしてこの番組にたどり着いたのだろう、と思うことがよくある。「りーちゃんとYouTube」でご紹介した「マルディ」もまさにそうだった。
いろいろと不思議ではあるけれども、りーちゃんの振り付けがかわいいし、「あー、これかぁ」という動画に遭遇した時の爽快感がクセになっている、マミとダディなのでした。