先月、「りーちゃんの歯医者さん その2」で、りーちゃんが診察台で暴れなかったこと、レントゲン撮影も採血も問題なく行うことができたこと、をご紹介した。
かつては歯医者さんの診察台で大暴れをして、単なる診察の時でも危険回避のためのネット(歯科大学病院なので設備は整っている)をかけられるなどしていたのだが、ここ数回は診察だけ(治療なし)ならで暴れることもなくなった。もっとも、何らかの治療をする場合はやはりネットが必要だろう。
さて、りーちゃんも他のお子さんと同じく、風邪をひくことはある。歯医者さんだけではなく、近所の小児科さんにも何度も行っている。やはり数年前までは暴れてしまうことがあり、特に注射をするときやPCR検査で鼻に綿棒を突っ込むときなどは大暴れ。小児科の先生を蹴りつけてしまったことも、1度や2度ではない。いや、熱が出ていて「しゃーしゃーりー(調子悪い)」はずなのだが、暴れっぷりはとても力強く、親としてもお手上げだった(それでも被害を最小限に抑えるべく、頑張って押さえつけています)。
ところが歯医者さん同様、小児科さんも最近は慣れてきた。診察室に入り椅子に座ると、言われる前に服をペロッとめくってお腹を見せてくれるりーちゃん。お口開けて―と言われると素直に開けて、喉の奥を先生に見せてくれる。成長というより慣れなのかなと思うが、親としてはやはりありがたい。先生(結構なベテランの先生)を蹴りつけてしまったりすると、親としてもいたたまれない。
ところで歯科大学では入院して歯の治療をする際、全身麻酔(やはり暴れると危ないため)を行うので、毎回見てもらっている執刀医の先生はともかく、麻酔科でもレントゲン科でも本人確認のために名前を聞かれた。そのたびにりーちゃんは小声で、「あ、りーちゃん」と答える。なぜかいつも、聞こえるか聞こえないかギリギリの小声だ。
もっとも以前は全然答えられなかったり、「だいこやくしゃ!(大根役者)」と言ってゲラゲラ笑うなどしていたので、だいぶ成長したと感じる。まあ、「だいこやくしゃ」は連発しすぎて周りにウケなくなったことも大きいかもしれないが。
そして先日、小児科さんに行ったとき。何度も行っているので本人確認をされることはなかったが、先生が「どこかいたいところある?」と聞いてくれて、何やら小声でつぶやくりーちゃん。「今、何て言ったの?」と先生に聞かれたが、マミも「わかりません」と返答するほかなかった。
同じ日本語を話しているはずなのに、親の通訳が必要になることがあるりーちゃん。その親でもわからないことが少なからずある。ごあいさつとか、お名前とか、もう少し大きな声で言えるようになるといいねぇ。