我が家にとっての第一関門である早起きを何とかクリアし、朝5時に出発。初めは雨も降っておらず、何とか持ってくれるといいねぇ、と話していたが、だんだんと雨粒がフロントガラスをたたき始めた。

 

車を停めてゲートに向かうと、それほど強い雨ではなかったのだが、列に並んでいるうちに本降りに。かっぱを着て、傘もさして、おおよそ2時間と予想される待ち時間を過ごすことになった。聞いていたとおりすごい人数だ。さらに我々の後ろにもどんどんと列が伸びていく。新エリア人気、おそるべし。

 

折り畳みの小さな椅子を持ってきていたので、りーちゃんもそこに座っていたが、思ったほどは不満も言わず、お菓子を食べつつ、マミやダディとおしゃべりをしながら過ごしていた。暑い中で待つことを想定していたが、雨になると意外に寒い。マミとダディは代わる代わるトイレに行くなどし、りーちゃんのオムツ(りーちゃんはまだオムツが取れていません…)を心配しつつ、開場を待った。

 

雨で寒さを感じながらひたすら待つのは、なかなかつらい。夫婦の間で「苦行だねぇ」と何度言ったことだろう。普段はイベントなどでも列に並んでまで何かをする、ということがない我が家だが、今回はまれに見る根性を発揮したのだった。

 

聞いていたとおり、8時15分頃になると周囲が慌ただしくなった。どこかからカウントダウンが聞こえ、人々が一斉に立ち上がり、列が動き始める。入場したらすぐにスマホで新エリアのアトラクションを予約しなければならない。こんなに緊張感をもって、スマホを握りしめて夢の国に並んだのは、マミもダディも初めてのことである。

 

入場ゲートに向かう途中、な、なんと、「ありの(アナ雪)」のアトラクションは中止している、というアナウンスが!!もっとも楽しみにしていたアトラクションなのに…。さらに心配なのは、その分「ラプンツェ」のアトラクションに人々の予約が殺到するのではないか、という点である。最悪、全滅かもねぇ、と長ーい列を見ながら肩を落とすマミとダディ。緊張感はさらに増す。

 

ゲートでスマホの入場券を読み取り、さあ、予約である。周りもみんなスマホで操作をしている。当然ながら、入場してすぐのところに人々が滞留する。「このあたりには立ち止まらないでくださーい!進んでくださーい!」と係員の方々が声をかけるが、だったらこのシステムやめようよ、と思わずつぶやくダディであった。

 

まあでも、彼らもゲストの心理はわかりつつ、そういう声掛けをしろと指示が出ているのだろうから、仕方ないよなぁ、とも思った。それなら昔のように紙のパスや何時間でも並ぶシステムだったり、開場から走っていく人が有利の早い者勝ちのシステムで良いのかというと、そうではないだろう。いろいろと不満を言われてしまうシステムだが、いろいろと検討した結果、最善のシステムだと考えて導入したのであろう。

 

それで肝心のアトラクションは…。なんと無事に「ラプンツェ」と「ピーターパン」の予約に成功!夫婦で胸をなでおろし、りーちゃんとも「良かったねぇ、ラプンツェ乗れるよ」と喜びを分かち合ったのであった。

 

りーちゃんもよく頑張りました。以前なら「あああぁ」とか「おおおぉ」などと言って、どこかが痛いなどと不満を言っていたと思うが、今回は一切なし。随分とお姉さんになりましたなぁ。

 

 

雨天にもかかわらず素敵な笑顔で出迎えてくれたラプンツェ