りーちゃんは先日、夢の国に行った。世間で話題になっている、新エリアがオープンしたばかりのほう(海のほう)である。

前回夢の国に行ったのは今年の1月で、その時も海のほうだった。我が家ではいつも、海の方と土地の方を交互に行くようにしていたのだが、今回は話題の新エリアに惹かれて、海のほう連チャンとなった。

ただ、マミもダディも、そうした流行りものについての情報に全く疎い。マミの会社に早速行った人がいたので情報収集すると、なんと朝6時から並んで、入場と同時にスマホでアトラクションの予約したといい、予約がないとそのエリアに入ることすらできないのだという。夢の国に行ってもその手のパスだとかスマホ操作だとかをやったことがない我が家。早速プレッシャーである。

さらに9時開場と書いてあるのに、実際には8時15分くらいから入れてしまうらしい、と聞いてまたびっくり。夢の国の常連さんにはお馴染みだそうだが、全く知らなかった。実は我が家はそろって朝に弱く、いつもだいたい10時とか、開場時間を過ぎてから行くことが多いのだ。

ある時など入園早々にランチの時間になってしまって、ハンバーガーを食べながらお兄ちゃんが「まだ一つも乗ってないのにご飯食べるの?」と不満を述べていた。というわけで、今回は初めて早朝から夢の国に行くことになり、行く前から夫婦で戦々恐々としていたのである。

しかしよくよく考えてみれば、りーちゃんは新エリアがオープンしたことをよく理解していない。YouTubeなどでちらほら動画が出始めていたが、それが東京の夢の国にあるのかどうかも、よくわかっていなかったはずだ。なので、りーちゃん本人は新エリアに入れなかったとしても十分に楽しめるはず、ではある。

それは重々わかっているのだが、そうは言っても親心。どうせなら新エリアを我が子に体験させてあげたいと、やっぱり思う。りーちゃんは「ラプンツェ」も「ありの(アナ雪の主題歌の「ありの~、ままの~」に由来)」も大好きだ。ということで、事前にいろいろと暑さ対策グッズを購入した上で、やはり朝から並ぶことにした。

ところが、当日が近づくにつれて大問題が。天気予報がどんどん悪くなったのである。1週間前には小さな雨マークがあって、一度消えて安心していたら、今度は大きな雨マークが。そして前日になると、ほぼ丸一日雨が降るような予報に変わった。現代の科学力をもってしても天気の予報は難しいのだろうが、この時ばかりは気象予報士の皆さんをちょっとばかり恨んだ。

というわけで、猛暑の中、早朝から並ぶという苦行を想定していた我が家だったが、実際にはまったく想定外の苦行、いやいや、楽しい休日になったのである。
 

 

わかりづらいですが…雨によりボートの天井から水がしたたっていました。