りーちゃんの味覚はまるで大人である。

先日このブログでご紹介した、藤子不二雄ミュージアムでのこと。レストランは一か所しかなく、ものすごい人数が並ぶそうで、今回も予約した11時すぎの時点では1時間近い待ち時間だった。しかしりーちゃんとダディが入店する頃には、90分待ちになっていた。スマホで順番を確認できるのでレストランの前で待つ必要はないとはいえ、早めに予約できたのは偶然ながら助かった。

食事と一緒に頼んだ飲み物は、りーちゃんはドラミちゃんのパイナップルジュースで、ダディはカフェラテ。りーちゃんは普段、家でもコーヒーの類は飲んだことがない。しかしこの日はなぜか、ダディのラテをじっと見つめている。ドラえもんのラテアートが描かれているからかな、とも思ったのだが、「飲みたいの?」と聞くと頷くりーちゃん。「にがいにがいだよ。ちょっと飲んでみてもいいけど、いやだったらやめていいからね」と言っても飲む気満々な様子なので、とりあえず飲ませてみた。

一口飲んで苦かったら嫌がるかな、と思っていたのだが、なんとそのまま飲み続け、結局飲み干してしまった。りーちゃんに渡した時点で7割くらいは残っていたのだが、苦そうな顔を見せることもなかった。「すごいねぇ、おとなだねぇ」ととりあえず褒めてみた。褒めるべきところなのかどうかはよくわからなかったが、りーちゃんは特に褒めて伸ばすという方針なので、褒めるネタは多いほど良い。

また別の日、夕食は外食にしようということになり、台湾の小籠包で有名なお店に行くことになった。ダディは運転があるのでお酒を飲まないが、マミは飲む。最初のおつまみが欲しいということで、マミの好物でもある豆もやしを注文。「辛いからりーちゃんは無理かねぇ」と夫婦で話していて、実際に出てきて食べてみると大人でもかなり辛い。しかしここでもやはり、もやしをじっと見つめるりーちゃん。

「食べてもいいけど、からいからいだよ。からもの(りーちゃんは辛そうなものを「からもの」と呼ぶ)だよ。」と言いながらお皿に取ってあげると、すぐに一口パクリ。嫌がるかなぁと思ったのだが、そのままパクパク食べてしまった。苦いものに加えて、辛いものも大丈夫なようだ。

思えばりーちゃんは小さなころからなんでも食べていた。お寿司のネタなど、マグロとサーモンしか食べられないお兄ちゃん(今はそのほかのものも多少は食べるようになった)に対して、エビもハマチもイクラもイカもなんでも食べられるりーちゃんに、マミとダディは感心していた。肉類もお兄ちゃんは中学校に上がるまでかなり苦手にしていたが、りーちゃんは何の肉でも美味しそうに食べていた。

精神年齢は3歳くらいなのでいつまでも幼く見えるりーちゃんだが、実年齢は中学1年生。コーヒーとか、辛いものとか、大人が飲食するものに挑戦してみたい年ごろなのかもしれない。

ドラえもんのラテアートがかわいいカフェラテ