りーちゃんは「おねえさんシャツ」があまり好きではないようだ。

説明しよう。「おねえさんシャツ」とは、胸のあたりにパッドの入った下着のことである。りーちゃんも中学生になったので、パッドの入った下着でないと、なんとなく透けて見えてしまって、「はずカシカシーヨー」(「恥ずかしい」byりーちゃん)になってしまうのである。

そもそも、小学校6年生の頃からおねえさんシャツを購入し始めたのだが、りーちゃんはあまり好きではなかった。パッドのあたりにゴムが入っていて、体を締め付けられるようになるのが好きではないようなのだ。「なんか、せーまーいー」(りーちゃんは「きつい」を「せまい」という)と言って嫌がり、パッドなしの下着を着ようとする。

そのため小学生のうちは、「ま、いっか」と適当になってしまうマミとダディの悪い癖で、りーちゃんに下着を選ばせていた。その結果、りーちゃんはおねえさんシャツを選択することはほとんどなかった。

しかし中学校に入ると、パッドの入った下着を着るように先生から勧められた。というのも、中学校では登校後すぐに体育着に着替え、帰りまでほとんどの時間を体育着で過ごす。体育着はいわゆる吸汗速乾のTシャツで薄手なので、パッドのない下着だと「はずカシカシ」だというわけなのだ。

少し前のブログでも書いたように、朝はりーちゃんに服を選ばせることでもめなくなり、お支度の時間が大幅に短縮された。しかし、下着だけは鬼門だった。流れでなんとなくおねえさんシャツを着られた時は良いのだが、一度パッドなしをりーちゃんが選んでしまうと、それを覆すのは容易ではない。

というわけで今朝も、りーちゃんはパッドなしの下着を選んでしまい、おねえさんシャツへの変更でもめた。今朝はせっかく早起きしていたのに、バスの時間がどんどん迫り、無理やり着せようとすると下着が破けるほどの力で抵抗するりーちゃん。

さらには玄関で「おくつ、はかない!」と言い放ったことがダディの怒りの引き金を引いた。「じゃあそのままおいで。おくつはかないでいいよ。そのまま行くよ!」と腕を引っ張られ、結局くつを履いたものの、数メートル歩いた時点で泣き出してしまった。そのままバスの集合場所まで行ったため、お友達に「りーちゃん、どうしたの?」と心配される始末。きつく言ってしまって、ダディはまたまた反省するのでした。

いっそのこと、下着はおねえさんシャツだけにしてしまうか。でもそれだと、寝る時もおねえさんシャツだと締め付けられて嫌だろうねぇ。と悩むマミとダディ。いったいぜんたい、どうしましょう…。