突然だが、りーちゃんは、かなりの痛がりである。

どこのご家庭でもそうだと思うが、親子で一緒に歩いている時、寝ている時、ご飯を食べる時、ちょっとしたことで体と体がぶつかるときがある。そんな時のりーちゃんの反応はかなり大げさになる。「ああああ」と深刻な顔でぶつかったことをアピールしたかと思えば、「てがいたーい」と大きな声で痛い箇所を訴える。ある意味、元広島の達川さんのデッドボールアピール(本当は当たってないやつ)のようだ。いや、わけのわからない例えですみません…。

りーちゃんがあまりに「○○がいたーい」と言うので、我が家ではそれをネタにしていて、いつの間にかりーちゃんもネタにするのを楽しんでいる。ダディが腰が痛いときは「腰が痛ーい」とりーちゃんに言うとりーちゃんもニコニコして真似している。あちこち痛いときは「腰が痛ーい、肩が痛ーい、足も痛ーい、全部痛ーい」というと、りーちゃんも嬉しそうに真似して「ぜんぶいたーい」で締めくくって笑う。

そのうちにマミも同じようなことを言うようになって、親子三人でしょっちゅう、「○○が痛ーい、全部痛ーい」と言うようになった。マミもダディもそれなりの年齢なので、あちこちが本当に痛くなる年ごろなのだが、りーちゃんと一緒に「全部痛ーい」と言って笑っていると、何となくしんどさも薄れてくる。やっぱりりーちゃんは、我が家のムードメーカーなのだ。

もっとも、本当に調子が悪いときとの見極めには要注意だ。以前にもご紹介したが、りーちゃんは何かやりたくないことをやらされそうになると、「おなかがいたーい」などと言うことがある。「歯が痛い」「お腹が痛い」などは、本当の虫歯や体調不良なのではないかと心配になるので、あまり真顔で乱発してほしくないところ。今のところは、本格的な体調不良で「いたーい」と言うことはほとんどないのだが…。

実際、りーちゃんがふざけ気味に「こしがいたーい」などと言うと、普段一緒にいないバアバなどは驚いて本気で心配してしまう。学校や放課後デイでも紛らわしいことを言って先生を困らせるかもしれないし、親子のおふざけはほどほどにしておかなければ、と思う。

これから先、マミとダディは痛い場所が増える一方だと思うが、痛い痛いと言いながらでも良いから末永く、りーちゃんと一緒にりーちゃん’s ワールドで暮らしていきたいものだ。