りーちゃんは最近、おままごとの頻度が減ったような気がする。代わりに増えてきたのは、キッチンでのお手伝いである。

りーちゃんは相変わらず麺類が好きで、朝食に素麺かにゅう麺を出すとあっという間に食べるのだが、スクランブルエッグとウィンナーというメニューもお気に入りだ。卵をかき混ぜる作業は、たいていりーちゃんがやってくれる。火を使うのでフライパンには近づけさせていないのだが、ゆくゆくは炒め物もできるようになるかもしれない。週末にマミがパンケーキを焼くことが多いのだが、粉をまぜまぜする作業もだいたいりーちゃんが担当する。

夕食をダディが作るとき、レタスやトマトで生野菜のサラダを作ることが多いのだが、そこにゆで卵を添えたりする。ゆで卵の殻をむいてくれるのも、りーちゃんである。気が向かないとき、遊びやYouTubeに夢中な時はやらないが、殻をむいた後にプラスティックのナイフで半分に切ってくれて、お皿に盛りつけてくれたりもする。

その他にもスパゲティを作れば粉チーズ、タバスコ、ペッパーミルなどを準備してくれて、粉チーズは自分のお皿のみならず他の家族の分もかけてくれる。サラダのドレッシングもいつの間にかみんなの分にかかっている。いつも必ずやってくれるわけではないが、気分が乗っているときのりーちゃんはお手伝い精神が旺盛だ。

話は変わるがりーちゃんは車に乗ると、必ずシートベルトを真っ先に装着する。ダディの後ろの席に乗るときは、ダディにシートベルトを渡してくれるし、隣に座るマミがしていないと、「ママ、シーベルト(りーちゃんは「シーベルト」と言います)」と着用を促す。これはおそらく、放課後デイサービスの送迎車に乗るときに必ずシートベルトをするので、身についた習慣なのだと思う。

我が家の車にはバアバが同乗することもあるのだが、バアバは普段、車に乗らないので、我が家の車に乗ってもどれをどこに差し込んだらよいのかよくわからない。そんな時、隣に座るりーちゃんが、「これよ」と言ってバアバにシートベルトの場所を指さし、「こっちこっち」と差込口を案内してくれる。

バアバは「りーちゃんがバアバのお世話を焼いてくれて、バアバ助かるよ」と嬉しそうに話していた。お手伝い好きでおばあちゃん孝行なりーちゃんなのでした。