りーちゃんは先日、マミとダディと一緒に宮古島に旅行に行った。

マミが沖縄に出張することになり、その直前に宮古島に旅行することになった。マミの会社の人たちやそのお子さんも一緒だ。実は昨年も同じ事情、同じメンバーで沖縄本島に旅行に行った。りーちゃんにとっては、よく知っている皆様である。

ついこの前まで、飛行機では子供向けのおもちゃをもらうことができていたりーちゃん。今も見た目は明らかに該当者なのだが、飛行機は事前に年齢を入力しているので、いただけないようだ。航空会社も見た目ではなく、座席の登録情報から判断しているのだろう。

空港までの道のりも飛行機の中でも全く問題なく良い子だったりーちゃん。宿泊はプライベートビーチが目の前にあるプール付きの1棟貸しを皆さんでシェア。到着して間もなく、りーちゃんはプールにへばりついて離れない。服を着たまま、プールのへりで水をパチャパチャさせている。もう夕方近かったが気温も高かったので、もう一人のお子さんと一緒に水着に着替えて遊ぶことになった。

りーちゃんはとにかく水遊びが大好き。雨上がりの水たまり(りーちゃんいわく、「みずまたり」)を見かけると必ず足で入るくらいだ。水遊びの毎回の課題は、いかに遊ぶことを終わらせてプールから上げるか、である。今回の旅行中も毎回毎回、渋るりーちゃんを長時間かけて説得し、ダディがプールに入って下から持ち上げて、プールから出てもらうのだった。

りーちゃんはビーチでの水遊びも大好きで、普段、海に行くと波打ち際で水をパチャパチャして、延々と遊んでいることが多い。なので、ビーチに行くことを拒むことはないだろう、と思っていたが、プールで遊んでいるりーちゃんを海に連れていくことはなかなか難しかった。プールですでにご満悦状態なので、それを中断されるのが嫌なのだろう。海に行こうと言われても全く上がろうとしない。結局、プールから出すのはどちらにしても大変なのだった。

ビーチでは、波打ち際から5メートルくらいのところに小さな魚がたくさんいた。青い魚がたくさんと、黒いクマノミも。そして3日目に発見したのは、なんとカクレクマノミ。イソギンチャクの中にいたのだ。親子らしき集団で大小5匹ほどいただろうか。水深は大人の太ももくらいの浅瀬である。

ダディはどうしてもりーちゃんに見せたいと思い、波打ち際で遊ぶりーちゃんを連れて行こうとしたのだが、りーちゃんはやはり、遊びを中断されたくない。「ニモだよ、マーリンだよ」と何度も説得してようやく、りーちゃんも重い腰を上げた。ダディに手をひかれながら、カクレクマノミを見ることができたのだった。

周辺のよそのお子さん達も大喜びのなか、りーちゃんの反応はクールだった。もしかしたら、カクレクマノミとニモは、彼女の中で必ずしも同一視されていないのかもしれない、とも思った。でも帰宅してから、「ニモみたねぇ」などと自ら言っていたので、ちゃんと記憶に残っているようだ。

ニモとドリーのシリーズはりーちゃんも大好きで、以前からよくセリフを真似していた。今回の旅行で、また真似をする頻度が増えたように思う。「おいっ、ニモ!」とか、「ドリ、あぶない!」などと楽しそうに叫んでいる。