卒業式も終わり春休みに入ったりーちゃん。最近はまた、「ちゅうがくせ!」と言うようになった。マミとダディが「もうすぐ中学校だね~。入学式だね~。」とあおっているせいだろうか。やっぱり、卒業式を終えたことがりーちゃんの中で一つの区切りになっているように思う。実はよくわかっているんだね、失礼しました(汗)。

春休みといってもデイサービスに毎日通っているので、さほどのんびりできるわけではないりーちゃん。高校生で寮に入っているお兄ちゃんも、もちろん春休みとなり、部活がお休みということで少しだけ実家に帰ってきた。

りーちゃんはお兄ちゃんが帰ってくると、「お兄ちゃん、かえってきたねぇ」とよく言う。というか、りーちゃんを連れてお兄ちゃんの学校の方まで赴き食事をしたりするときも、やはり「お兄ちゃん、かえってきたねぇ」と言う。りーちゃんの中ではお兄ちゃんが近くにいることが、イコール「かえってきた」なのだ。

マミもダディもお兄ちゃんが帰ってくるとついつい質問攻めにしてしまい、りーちゃんは放っておかれることも少なくない。それでも、「お兄ちゃん帰ってきて、嬉しい?」と聞かれると、「うん!」と元気に答えるりーちゃん。お兄ちゃんもりーちゃんのことを構ってくれたりして、仲の良い兄妹なのです。

もっともお兄ちゃんが中学生くらいの頃は、よくマミやダディに叱られていたので、りーちゃんがその口調を真似することもあった。その真似っぷりがとてもおかしくて、両親は毎回爆笑である。「ほーら、ちゃんとやりなさいよー、ほーら。お兄ちゃん、ほーら」てな具合だ。「ちょっと~、なにしてんの!ほーら」とか「やめなさいよ、ほーら」などというバージョンもある。口調がマミにそっくり。最初の頃はお兄ちゃんもこう言われると反発していたが、今では家族内でネタ化している。

そういえば6年生の交流級で、ある生徒さんが面白いことをやろうとしたがスベッてしまい、タイミングよくりーちゃんが「やっべ!」と言ったので、クラス全体大爆笑、ということがあったらしい。りーちゃん、意外と笑いのツボを押さえているのだろうか。

障害児と健常児のきょうだいというと、親亡きあとの問題が必ずつきまとう。もちろん我が家も心配ではあるが、このお兄ちゃんとこのりーちゃんなら、なんだかんだと上手くやって行くのではないか、となんとなく楽観視している。

それはあまいかなー。