突然だが、先日のりーちゃんのお誕生日のプレゼントはタイコだった。りーちゃんは音楽に合わせて家のテーブルを手でたたいたり、車の中でも音楽にノリノリでシートをたたいたりしている。きっと気に入るだろうというマミの発案で、手でたたくボンゴのようなタイコをプレゼントした。しかし親の思いとは裏腹に、誕生日以来、ほとんどそのボンゴに触ることがなかった。

そんな中、学校で太鼓をたたく機会に恵まれたりーちゃん。先日、支援級での発表会のお話をしたが、6年生ということで、りーちゃんは交流級でも発表会があった。発表会は和太鼓のパフォーマンスで、4クラスすべてが行う。オリジナルのリズムで、各クラス思い思いのパフォーマンスを見せてくれた。いずれも素晴らしく、短期間の練習でよくここまで仕上げたなぁと感心させられた。

りーちゃんも自分のクラスで参加した。りーちゃんのクラスでは基本的に3人一組で太鼓をたたくスタイルだった。先生に導かれながらではあるが、待機も、そして持ち場への移動もスムースに行えたりーちゃん。支援級の発表会よりしっかりと行動していた印象だ。

りーちゃんと一緒のグループになってくれたお二人は、実は修学旅行でも電車やバスで隣に座ってくれたお友達だと先生から聞いた。修学旅行の時も今回も、お二人は「りーちゃんと一緒がいい」と自ら希望してくれたのだという。なんとありがたいことでしょう。マミもダディも感謝感謝で、直接お礼を言いたいと思っている。

さて、実際のパフォーマンス。さすがに6年生ということで力強くスピーディで、りーちゃんは先生に導かれながらついて行くのがやっと。太鼓をたたくリズムはみんなと合わせ切れていないが、それでもなんとか、他の二人と入れ替わりながら太鼓をたたく。ポーズを取ったりする場面でも、しっかりとできていた。親としてはりーちゃんの成長を十分に感じさせられるパフォーマンスだった。

家に帰ってきても時々、「これ、やったねぇ」と言いながら太鼓をたたくジェスチャをするりーちゃん。お友達お二人の名前も言いながら、嬉しそうに振り返っていた。りーちゃんはいろいろなことを時間が経ってもよく覚えているので、きっとお二人のこともずっとずっと忘れないことでしょう。

そして、今回の発表会に触発されて、誕生日のボンゴをたたくようになるかな、と淡い期待をしたマミとダディだったが、今でもボンゴは部屋の隅で寂しそうにしている…。