以前、りーちゃんは何かをしている時に中断されるとひどくラプる(恐竜のラプトルのように暴れる)、というお話をさせていただいた。

おもちゃで遊んでいる時に「ご飯食べようね」と言われて中断されるとラプるのはもちろんなのだが、朝ご飯を食べ終わらないうちに時間が来てしまって、「学校に行く準備しようね」と言われても、やはりラプる。どこのご家庭でもそうだと思うが、朝は時間との闘いなので、ラプるりーちゃんをいかになだめるか、さらにはそもそもいかにラプらせないか、が重要である。そしてこういう時は、あごをさすって「うぅーん」と言ってもなかなか通用しない。

しかしマミもダディもどちらかというと朝が弱いので、思うような時間にりーちゃんを起こすことができない日も少なくない。またりーちゃん自身も、朝ご飯を食べながらテレビ(YouTube)を見たり遊んだりしてしまうので、こちらの目論見通りの時間までに食べ終わるとは限らない。

さらには、食べかけのものを取り上げられると、りーちゃんはやはりラプる。奪われまいと必死になってお皿を掴むのは当然のこと、キッチンまで持っていかれてしまったお皿を取り返しに来たりする。結局、出されたものは完食しないと気が済まないので、適量を提供できるか否かが鍵となる。

このようにりーちゃんとの朝は親としても課題が多いのだが、うまく行かない日の方が多い。ほぼ毎日のように、ラプっているりーちゃんと格闘することになるのだ。マミとダディが二人がかりで、必死になってりーちゃんを着替えさせ、歯磨きをさせ、抱えたりひきづったりしながら洗面台に連れていく。こうした光景が我が家では日常的に見られるようになってしまった。

りーちゃんは成長とともにパワーも体格もレベルアップしているので、朝の格闘の難易度は日増しに上がっている。つい先日も、ラプるりーちゃんを着替えさせるのに必死になったダディは、ハアハア言いながらりーちゃんをなんとか洗面台まで連れて行き、「おりゃぁ!りーちゃんに負けないぞ!」と気合の一言を発した。それを聞いたりーちゃんの言葉は、

「ま~け~ちゃっった~~」

・・・りーちゃんも親との勝負だと思っていたんだね。

思わず爆笑するマミとダディにつられて、りーちゃんも大爆笑でした。