りーちゃんはちょっとしたことで不調になる。ただし、本人がそう言っているだけで実際のところはわからない。というか、不調じゃないんだと思う。
体調が良くないことを訴える時の得意なワードは「しゃーしゃーりー」。これは通訳が必要だろう。「調子悪い」である。遊んでいる途中でご飯を食べることや学校に行くことを強要されると、このワードが出ることが多い。もっとも、最近はちょっと成長してきたので、「ああぁ、ちょうしわる~い」などと言うようになった。
そうは言ってもご飯は食べたいので、「じゃあ、ラップしておくよ」とか「いらないのね、しまっておこう」などとマミが言うと、「食べた~い~」と言って食べようとする。学校に行く時はどうするかというと、「じゃあ、病院行く?」「病院でチックンしてもらおう」などとダディが言うと、「う~ん」と悩むそぶりを見せつつも、「こっちこっち」と言いながら学校の方角を指さしたりする。今のところ、「しゃーしゃーりー」と言った上で、ご飯を食べなかったり、学校の代わりに病院に行ったりしたことは皆無だ。
りーちゃんはそれ以外にも普段から、お腹だのヒザだの歯だのが痛いと、わりと頻繁に訴える。これは子ども特有の、親の気を引きたい時に発する言葉なのだとわかってはいるのだが、本当に痛いときにわかりづらいので、ちょっと困る。
風邪気味の時に「あたまがいた~い」などと言われると本当なんじゃないかと心配になるし、歯はまだ全部抜け替わっていないので、「はがいた~い」と言われると歯が抜けそうなんじゃないかと思う。統計をとったわけではないが、痛みを訴えていても99%は空振り、つまり何ともない。
ちょっと面白いのは、体調悪いアピールの時に演技が入るときだ。「ああぁ」と言いながらヒザをガクんとさせたりする。これはだいたい「今、私はそれをやりたくないんです」という意思表示のようだ。しかしりーちゃんなりに迫真の演技で、表情も必死だったりするので、ダディも思わず大笑いしてしまったりする。そうするとりーちゃんもつられて、何事もなかったかのように大笑い。
今日も我が家は平和です。