親ばかな発言だと思うが、りーちゃんは我が子ながらコミュ力が高いと思う。

 

町中を歩いていると、りーちゃんは時々、全然知らない人に話しかける。「あ、どーも、こんにちわ~」などと気さくだ。話しかけられた相手の方はたいてい驚くが、その後にこやかに挨拶を返してくれることが多い。りーちゃんが挨拶をした後、その場をすぐには離れないからだ。さらにはりーちゃんは人との物理的な距離も近い。相手との至近距離でニコニコしている。

 

逆に言えば、挨拶を返してくれるまでりーちゃんはなかなか動かない。つまり、結構しつこい(笑)。先日はバスケットボールの試合を観戦したが、試合後、観客を見送ってくれるチアリーダーのお姉さんに一生懸命バイバイしていて、反応してくれるまで動かなかった。そのお姉さんは別なお客さんとお話をしていたのだが、慌ててりーちゃんとハイファイブをしてくれた。

 

りーちゃんは犬も大好きで、犬の散歩をしている人がいると、やはり結構な頻度で話しかける。その際、ダディの手を引っ張って、「ほら、こちょこちょして」などと言う。そう、犬は好きだけど触るのはちょっと怖いのだ。飼い主さんが「触ってみる?」と勧めてくださることもあるが、ダディがりーちゃんの手を引っ張って犬に触らせようとすると、かなりの力で抵抗する。それでもその場を離れようとはしない。

 

そういえば動物園のふれあいコーナーみたいなところでも、モルモットを恐る恐る触っていた。そもそも、最初はなかなか触ろうとしなかった。うちでは生き物を飼っていない(金魚やカブトムシは飼っていたことがある)ので、りーちゃんは動物に慣れていない。りーちゃんの情操教育のためにも犬か猫を飼ってみては、と思わなくもないのだが、夫婦共働きではなかなかハードルが高く、踏み切れないでいる。

 

このようにりーちゃんは、普段はかなり人懐っこいし態度も柔和なので、わりと周囲の人々に愛されている気がする。特に、比較的年配の女性のウケが良い。孫娘のようにかわいがってくださって、本当にありがたい限りだ。

 

大人になってからはもちろん、子どもの頃でも、人とコミュニケーションを取ることは難しいなと思うことがある。りーちゃんを見ていると、まず第一歩として、柔和な笑顔というのはかなり重要なんだなと気づかされる。なかなか笑顔を作れないダディも、最近はりーちゃんを見習って笑顔を見せるようにしている。