ダディでさえも抱きかかえることが困難になるくらい立派に成長したりーちゃんだが、このところ本当によく食べる。特に麺類、それもうどんやそば、素麺などの和食の麺が大好きで、うどん屋さんに行くと大人の並盛では足りず、大盛りを注文する。もちろん、エビの天ぷらやかきあげも食べる。

自宅でマミ、ダディ、りーちゃんの三人で麺類を食べる時は、だいたい4~5人前をゆでないと足りない。「あすぱげてぃ」も大好きで、ダディと同じくらいの量を盛ってもペロリと平らげてしまう。

お兄ちゃんは中学生まで食が細くて心配したし、子どもがたくさん食べて成長するのはとても良いことだと思うのだが、太りすぎてしまわないか心配ではある。太ってきたから食事制限しよう、と言われてもりーちゃんには理解できないだろう。すでにお腹はポヨポヨしており、中年太りのダディと良い勝負である。

親としてちょっと困るのは、時間を問わず、食べたいときに食べるので行動が読めない点だ。例えばある日はデイケアから帰宅するなり自らご飯をよそい、冷蔵庫から納豆を取り出して勝手に納豆ご飯を食べていた。夕食のカレーは大人の一人前をしっかり食べ、食後にすっかり遊んでいたかと思いきや、気がつくと勝手にカレーとご飯をよそっておかわりしていた。

マミとしては、翌日のお弁当の分まで計算してご飯を炊いていたのだが、その分も食べてしまったのだ。そう、麺類に限らずご飯も大好きなりーちゃんです。

別の日には帰宅するなりいつの間にか卵かけご飯を食べていた。ダディはその日、卵の数を計算してオムライスを作る予定だったのだが、卵が足りなくなってしまった。仕方なくダディの分は卵なしでチキンライスになった。

このように勝手に冷蔵庫を開けて食べたいものを取り出すりーちゃんだが、近所のダウン症のお友達は二人とも、冷蔵庫を勝手に開けたりしないそうだ。やはり理解力の違いなのだろうか。

時々、冷蔵庫からプリンだのアイスだの、時にはやはり好物のミニトマトだのを体に隠しながら持ち出していることがあるのだが、あからさまに隠しているのがバレバレで、それもちょっとかわいかったりする(親ばかですなぁ)。

また、遊んでいる途中でご飯だと言われると、遊びを中断したくないりーちゃんは不機嫌になり、「食べない!」などと言うのだが、マミが「じゃあラップしておくよ」と言って持ち去ろうとすると、「食べた~い」などと簡単に前言撤回してしまう。

食べることが大好きなりーちゃん。でも時々、もったいないことをしてしまうのです。そのお話はまた次回。