ミニカーといえば真っ先に思い浮かぶのはトミカだろう。同じようなサイズで海外などで異なるメーカーで売っていることもあるが、やはり性能が違う。トミカは多少手荒に遊んでもなかなか壊れないが、海外のものだと車軸などがすぐに壊れてしまう。やっぱり日本製は凄いとこんなところでも感心する。それでも出張などに行くと、物珍しさでついつい買ってきてしまうのだが。

こうしてお兄ちゃんが小さいときに買い集めたミニカー類は、2~300台あるだろうか。一時、コンビニの缶コーヒーなどでおまけのミニカーがついていたことがあったが、あれもよく買った。チョロQのようなプルバックカーもたくさんある。我が家ではこれらの車たちが、プラスティックの箱に放り込まれている。

一応、お兄ちゃんの時にトミカタワーだとか、トミカやまみち(?)みたいなものを買ったことがあり、それはいまだにあるのだが、なかなか遊ばれる機会がない。組み立て方が決まっているので、プラレールの線路に比べると気軽に遊ぶことができないのがその理由だ。りーちゃんもトミカやまみちを一人で組み立てることはできないので、滅多に遊ぼうとしない。

ミニカーそのものも車体はプラレールに比べてはるかに小さく、線路に相当するものもないのだから、りーちゃんがトミカで遊んでも、プラレールほどは大変なことにならないのではないか、と思われるだろう。しかしそう簡単な話ではないのだ。

りーちゃんはまず、ミニカーで遊ぶときに箱をすべてひっくり返す。そう、ここでも出し惜しみをせず、全戦力を投入する。次に一台一台、レゴの大きな板の上でガーゴガーゴと走らせる。凹凸のあるサーフェスでの走りを確認しているのだろうか。確認が終わると、居間の窓側から廊下側に向かって走らせる。結果、ミニカー遊びが終わるころには、全車が同じ方向を向いて、マラソンの大きな先頭集団のように並んでいる。その様はなかなか圧巻だ。

片付ける時に難儀なのは、まず、集団の半分ほどはソファの下にもぐっていること。集団をはぐれてソファの下の奥に到達してしまったミニカーがいることもある。そうなるとこちらとしては腕を伸ばしてできるだけいっぺんにかき集めようとするのだが、伏兵とも呼べるのはプルバックカーの存在だ。手元に手繰り寄せたと思ったら、「シュルルーン!!」と軽快な音を立てて再びソファの下の奥へと逃げていく。かつての缶コーヒーのおまけの中には、小ぶりのミニカーの外観をしながらプルバックカー機能付き、というものもあり、まさしく手強い伏兵である。

ということで、今からミニカーたちをオタヅケしまーす。