しいたけはキライ -2ページ目

しいたけはキライ

しいたけキライ



月日が経つのは早い、というのは
誰もが感じるものなんだと思うけど
20代後半になってからはどんどん早いなと感じる

あなたとの別れも
あっという間に10年が経ちました


10年の間には大人になるには十分なくらいの
辛いこと苦しいこと楽しいこと嬉しいことがありました
だからこそ、まだ子どもすぎた17歳の私は
今ほど状況も感情も理解することが難しかったと思う


あなたは、大人になってからのことをよく私に話していた
「今そんなことを話されても」と私はずっと思っていた
でも今なら、あなたの話していたことに
よく耳を傾けるべきであったと思っている

あなたは、誰よりも現実主義者だった
理想や夢を語っているところをあまり見たことがない
だから、あなたは私たち兄弟にも過度な期待を見せなかった
でも私の中学受験が成功した時や
進路が決まらない時には涙を流していたから
きっと母として思い描く
子どもの理想の未来があったんだと思う
 
あなたは、優しかった
放任主義といえば聞こえはいいのか悪いのか
でも私はその優しさを優しさと捉えることができなかった
こんなお母さんがよかったと母の理想像を伝えた私に
ただ一言ごめんと言ったあなたの顔を見ることはなかった


今なら、と思うことであふれている
その思いをどこにも昇華できず
つらつらと何日もかけてこれを書いてる


ずっと伝えられなかった
ありがとうと大好きを
伝えたかった後悔で溢れている

でもきっと、今ここであなたが現れたら
パッと口にすることはできなくなるんだろうな

それくらいに不器用な親子だったな
あなたも私に愛の言葉を伝えることはなかったし
お互い様ね。


「幸せでした」
あの時の言葉が偽りではなく
言い聞かせた言葉でもなく
本当のあなたの言葉だったら良いと思ってる
そうであって欲しいと願っているこれまで


私は、あなたと過ごした17年と少しの時間で
その後の未来をずっと明るく過ごせるくらいの
たくさんの愛情と幸せをもらったんだと思う

今の私が人生をこんなに楽しく過ごせているのは
あなたのおかげだと思う


お母さんの子どもでよかった
生まれ変わってもお母さんの子どもで。
そして願わくば、
大人になった私と定年退職をしたお母さんで
どこか出かけられたら嬉しいな


私の幸せの軸にはいつもあなたがいます。
ありがとう