自慢じゃないけど偏屈者の私は、日本に居たときも殆ど友達と呼べるような人は少なかった。タイに来てからも日本人の友達がいない。というか作ろうとしない。タイに来た時に住み始めたこのアパートのある地域も普通日本人が住む場所からかなり離れた場所にある。タイに来た当初に通っていたタイ語学校で3~4人の日本人と話したり、メシを食ったりの関係はあったけどそれ以上の間柄にはならなかった。もちろん、当時の連中はその後1、2年で日本に帰国したとは聞いている。
私の居るアパートは、もちろんNHKワールドなんて見られるわけでなく、テレビの放送は地元の番組だけである。タイ語学校を卒業してからとある小さな日系会社で働く機会があったが、社長のほか日本人は、私だけだ。日本語が上手なタイ人スタッフが数名いたが、彼らはやはり日本人でないので、日本語に飢えていなかった私はあえて彼らとは日本語でべらべらと話すことはなかった。
そんな日本語を日頃使わない状態が続くと何が起こるか。そう日本語を忘れるのである。その会社を辞めて暫く経ってから、タイ人だけの会社で働く機会があり、私の仕事のひとつは日本人へのサポートだった。日本語の何を忘れるのかと言うと、「熟語」である。漢字二文字のあれだ。特に、改まった言葉で話そうとしている時、脳味噌が止まってしまう。単語が出てこないのだ。
テレビのニュース、タイドラマで毎日々、タイ語を聞いているので、今では私自身が何かを考える時に自然に日本語でなくタイ語で考えてたりする。独り言を言うときもタイ語だったりする。こんな事を書けば何か私のタイ語がめちゃくちゃ上手と誤解を与えるが、私はタイ語を理解するが驚くぐらい話し方が下手だ。それはタイ語をあまり喋らないから進歩しないだけなんだけど。
最近このブログに下らない戯言を書き始めてから変化が見られるようになった。次は何を書こうかしらと思いを巡らすとき、日本語で考えるよう自然になる。よって、暫くは日本語を忘れないでいられるだろう。