よく言う観光地開発、外国人旅行ブームのせいで今や猫も杓子も観光地開発をしているがわざわざ何もないまちに観光地を作ろうというのはちょっと痛々しい。
そう思うとふた昔前、工場誘致に躍起になった自治体に限ってこの旅行ブームに乗っかろうと今観光地開発に躍起になっている気がする。
ただしもうすでに工場誘致のせいで観光資源はズタボロになっており、観光資源開発は嬉々として進んでいない。
そもそもこれもブームに乗っているだけであって結局目標が見つかっていないのも原因だと思う。工場誘致の場合は目標が分かりやすい。土地がすべて満杯になり、雇用者数が何名というような数値に現ればいいということになる。
しかし観光地開発となると訪問者数を目標にすべきか落としてくれるお金の金額を目標にすべきか迷ってしまう部分がある。
最終的には落としてくれるお金の金額が重要になるのだがまずは人が来てくれないことにはどうにもならない。そのどうにもならないことなのだが、そこをどのようにアピールアプローチするかが重要になってくる。
さらに媒体はどうするのか、金額はどのくらいかけられるのか、などなど問題は山積している。
今までは対企業であったために、誘致さえできれば税金は入ってきた。しかし観光地開発というのは長いスパンで考えないと金額には結びつかない。
しかもその努力が徒労に終わる場合もあるのだ。ホテルなども全くない地域で観光地開発を行うとしていることも問題だと思う。結果複合的に考えないと観光地開発というのは大変難しいものになる。
そしてまた今度は観光地開発のために人が住みづらくなるという可能性も出てくるわけだ。それでは何のための観光地開発なのか全くわからない。
企業誘致の頃は勤め人の考え方で十分対処できた、しかしこれからは1個人事業主として仕事をするような感覚でいないと観光地開発というのは大変難しいものになると思う。
大変な事業に手を出してしまい、後戻りができなくなるようなことになる前に観光地開発を本当にすべきかどうか検討すべきなんではないだろうか?