ブラック企業に勤めて

ブラック企業に勤めて

このブログはブラック企業を3社渡り歩いたわたしの経験談をいろいろ書いていくブログです。

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お久しぶりです。
前回は、A社がどんな会社なのか?っていうのをある程度ご紹介しましたが…

今回はそんなA社に入って業務命令としてさせられたことを書きます。

ECサイトの運営や管理をやっている人間であれば日々売上のことを考えます。
では… 売上を上げるには、どうしたらいいのか?

いくつかあると思います。
・魅力的な商品を扱うこと
 (私はA社で商品力ってすっごい大事だなと身をもって思い知りました)
・価格を適正化すること
・サイト構成を分かりやすく、回遊性を高めること
・集客を強化すること
・顧客対応を手抜きしない

ざっと挙げると上記のような感じでしょうか? 他にも細かいことを挙げれば枚挙にいとまがないので、このくらいにしておきます。

その中でまずブランド力のないお店がやることで手っ取り早いのが
集客を強化することです。
その方法はいくつかありますが、広告、メルマガ掲載、アフィリエイト…などと言ったところが主でしょうか。
その中で強力なのがプレゼント企画です。広告と組み合わせれば、プレゼントの内容次第で無名な店舗でも大幅な集客を集めることも可能です。

そのプレゼント企画での目玉商品を用意して、応募を募って、実際に売上につながる見込み客を増やす訳ですね。
実際に多くの店舗が真面目にこれらの企画を準備して、顧客を増やそうと努力をしていますが、中には酷い店舗もあり、A社もその中の一社でした。

実際どういうことが行われているのか?というと…
目玉商品に魅力的な誰もが欲しがる商品を用意します。
その企画ページを立ち上げ、プレゼントが欲しいユーザーを集めます。
その中で抽選したユーザーにプレゼントを差し上げるというのが基本ですが、残念ながらその抽選が店舗が意図した結果にできるのです。(現状は対策がされているかもしれませんが…)
つまり… 運営してる企業にとって都合が良いユーザーに応募してもらい、そのユーザーを意図的に選ぶことで、プレゼント商品を用意しなくてもプレゼント企画が成立してしまうのです。(実際には知り合いに応募をお願いしてるだけなのでプレゼントは送付されません)

この都合が良いユーザー探しを命じられて、何とかお願いして乗り切りました。
ただわたしはこれだけでこの会社を辞めたくなりました。
不正を当たり前のように行うのは正直嫌です。

そんな居心地の悪さを感じていた頃、次の不正を行うよう全従業員にNから命令が降ります。中国で生産した商品が欠陥品だったのです…
会社はこの事実を隠して納品をしたいということで、商品の不具合(外装のひび割れ)を隠すべく絵の具を表面に塗ってコーティングし直すということを命じました。

寒い倉庫の中で全従業員が開梱して、絵の具を指につけ一個一個丁寧にばれないように塗りこんでいく姿に情けなさとこの商品をお金を出して買う発注元の会社及びその会社の顧客の方に申し訳なさをすごく感じたことを思い出します。

その中で僕はもうこの会社ではやっていけないなーとほどなくして決心して、決して長くはない最初の社員経験を後に終わることになります。

またA社でのエピソードは折を見て随時書いていきますのでお楽しみに!