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ブラック企業に勤めて

このブログはブラック企業を3社渡り歩いたわたしの経験談をいろいろ書いていくブログです。

結局M氏9月末、たった4ヶ月の短さで
会社を去っていきました。
聞くところによると、その前任の方も
数ヶ月だったそうです。

ということでいないものは仕方ないと思いながら、
新人社員の私はいきなり責任者として
業務に励むことになりました。

商品の在庫は倉庫と呼ばれる隣室内に設置された
ダンボールの中に無造作に入れられて、とても適正な、
在庫管理がなされているとは思えない状態。

当時勤めていたA社は卸という形で、取引先企業の名前で
売り出す商品のOEM生産を請け負うのがメインの仕事でした。
OEMというのは簡単に言えば、
他社ブランドの商品の製造を請け負うということです。

デザインや商品企画を日本で行い、生産は中国で行うというのが、
会社の流れでした。
ともかくデザイン担当の人が他社の製品をデザインを作って、
それを一部分変えたり、ラベルを変えたりして、
A社オリジナル商品としてネット通販で売りだしていました。

ちょっと前までは日本企業の中国での生産というのは
割と当たり前で、中国生産ではありますが、それなりの
品質を担保した商品を多くの企業は販売していました。

ただ… A社が生産に使っていた工場から上がる商品は、
割と不良率も高く、お世辞でも自信を持ってオススメできる
商品ではありませんでした。
素材も中国製のものを使っていましたが、ちょっと曲げたら
ひび割れしたりするような粗悪品が多かったように
記憶しています。

当時私には、バイトの子が一人ついていました。
彼はM氏よりも更にチャラく、私より一応先輩でしたが、
歳も若く、お世辞にも頭が良さそうな子ではありませんでした。

発注が入り、ダンボールの中の在庫を見てみると、管理も
雑だったので、明らかに不良品の山だらけの在庫の中から、
そのバイト君と悪戦苦闘しながら、良品を探し当て、
梱包して発送するという明らかな時間の無駄とも言うべき業務を
黙々とこなしていました…

そんなA社で最初に私がさせられた不正があるのですが、
そのお話はまた次回にでもお話します。