死後122年を経てのDNA鑑定 | 304号室

死後122年を経てのDNA鑑定

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カルト王デヴィッド・リンチ不朽の名作

エレファントマン(1980)」左クリックのモデルとして

おそらく世界一有名なフリークといえる

ジョセフ・メリック左クリックの病気の謎を

解明するためのプロジェクトが

近くロンドンで行われることが明らかとなりました。

プロジェクトを実行するのは

メリックの遺骨を管理する

英ロンドンのクイーン・メアリー大学の

医科歯科科学部。

生前に自らの病気の解明を望んだメリックの意思が

122年の時を経て実現されることとなります。

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ジョゼフ・ケアリー・メリック(Joseph Carey Merrick)は

1862年ヴィクトリア朝時代のイングランドに生まれ

その特異な外見から

「エレファント・マン」と呼ばれた人物。

2歳の頃より顔や体の一部が膨張する謎の病気を発症
(一説には生後21ヶ月の頃には変形の兆しを見せはじめていたとも)

感染症の一つである象皮病を疑われていましたが

近年では骨や皮膚などが肥大化する

「プロテウス症候群」の

可能性が高まっているそうです。

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メリックのDNAを解明するプロジェクトには

同学部の副学部長で遺伝医学が専門の

リチャード・トレンバス教授を中心に

医師やミイラのDNA鑑定を専門とする

考古学者ら計6人が参加します。

数週間以内にメリックと同年代の別の遺骨複数体を用いて

有効な鑑定の方法を確認し

年内にはメリックの遺骨から

DNAを採取するとしています。

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鑑定は異常部分と正常な部分の双方から採取した

DNAを元に検証されることとなっており

順調であれば来年後半には

メリックの病気の原因が解明されることとなります。

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プロジェクトを指揮するトレンバス教授は

メリックの病気を解明する意義について

「同じような病気を持つ患者の治療に役立つ可能性がある」とし

また「病気の原因をはっきりさせることで
患者に対する社会的偏見を抑えられる」

としているようです。




GOD BLESS YOU

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