ご無沙汰しています。

妹ちゃんは相変わらず元気にしております。

 

先月末から2週間ほど、久し振りに家族で日本へ帰省しました。妹ちゃん幼稚園2年目の冬が最後の日本帰省で、小学校1年の冬に病気が発覚し、ハプロ移植から5年経ってそろそろ帰れそう、という時期に例の流行病で渡航が厳しくなって足留めをされていたので、かれこれ8年振りの日本でした。

 

今回の帰省は日本の家族に会って羽を伸ばすためと、もう一つとても大事なミッションが伴っていました。

 

 

妹ちゃんが髪を失い出した頃、当地で 丸坊主イベントがあった時に お姉ちゃんに言いました。

「こっちではみんな丸坊主にして 抗がん剤で髪が抜けた子の気持ちを分かち合おうというイベントがあるけれど、女性も男性もみんな丸坊主にしかしないの。それで刈り取った髪の毛はそのまま床に放置されるだけだけど、日本だったらヘアドネーションで髪がなくなった子たちのためにウィッグが作れるのに」

 

 

それを聞いたお姉ちゃんは、

「じゃぁ、日本に帰った時にヘアドネーションする!」

 

それから、お姉ちゃんはシャンプーの後にはちゃんとドライアーをして髪を乾かすのに毎日1時間は費やし、私が大変そうなのを見かねて、「ちょっと切ったら」という提案も頑なに拒否し、大事に髪を伸ばしてきました。

 

そして7、8年伸ばし続けた髪の毛をようやく切る時がきました。

 

帰国前に 実家の近くの子供のウィッグ用に作ってくれるNPOと提携している美容室をサイトで見つけて、帰国後に予約しました。

 

だいぶ長かったので、最低の31センチでもいいんじゃない?また伸びたらすぐドネーションできるし、と思っていましたが、いざ美容室に着くと、スタイリストさんが「髪の毛は半分にしてウィッグを作るので、ドネーションはできるだけ長いほうが喜ばれる」と前のめりになっていうので、お姉ちゃんも「できるだけ長くドネーションしたい」という気持ちが強くなって バッサリ50センチほど切ることになりました。

 

切る前

切った後(この後、長さを揃えてもらいました)

これで

「日本でヘアドネーションする」

というお姉ちゃんの約束を8年越しにようやく果たすことができました。

長いウィッグになって誰かが喜んでくれますように。

 

おまけ

久々の日本のビーチ沿いを散策するお姉ちゃんと妹ちゃん