入院中の病院のプレイルームのスタッフにインド系の綺麗な女性がいる。

妹ちゃんの感染リスクが下がって、プレイルームからゲームを借りに行くようになってからも また度々見かけた時に 少し違和感を感じたが、今日見かけた時に気がついた。

以前は まっすぐで綺麗な髪をしていたけれど、この間見かけた時からずっと頭をすっぽり覆うように スカーフを巻いている。

…そうだ、丸坊主のイベントか!調べると先月末にあったらしい。

 

日本では提携の美容室でヘアドネーションができるそうだけど、ここでは こどもがん基金主催で みんな丸坊主になって 子供たちに希望を!というイベントを毎年開催しているらしい。

大々的にイベントを開催して企業のスポンサーを取り付けたり一般から寄付を募ったりすることで、治療費が捻出できない家族をサポートしたり、丸坊主になることで 抗がん剤で髪の毛がなくなってしまった君と一緒だよ!とメンタルの面でも寄り添ったり、大きなショッピングモールのイベントスペースで開催することにより、こどもがん基金と がんと闘う子供たちがいることの周知にもなるらしく、かなりの人数のShavee(丸坊主になる人たち)と寄付額を集めているらしい。

 

しかし、短い髪のおじさんも、長い髪の女の子も バリカンでバッサバッサ剃られている動画を観るに、剃った髪をウィッグにしてプレゼント、ということはないらしい。

肩まであった彼女の綺麗な髪も ただ掃いて捨てられたのかと思うと、とても残念な気持ちになった。

…にしても、坊主になる選択をした彼女の勇気はすごいと思います。強制はなくボランティアで、しかも ヘアドネーションのように 長く伸びた分だけじゃなく、丸坊主になっちゃうんですから。ここではチャリティやボランティアが浸透しているので、抵抗感が低いのでしょうか。

日頃 こどもがん基金にお世話になっていても、「髪は女の命」と聞いて育った日本人の私には 丸坊主は 無理です…

 

でも、長い髪の毛の方は ウィッグ用に取っておけるとかだと もっといいのにね…