昨夜、こちらに戻って初めての来客がありました。

夕飯を共にという事でしたので、

毎度の事ですが、楽しいながらもメニュー作りには頭を悩ませましたが、



今回いらっしゃったご夫婦には、食事の事では少々気を遣うのです。

彼らは御二人とも、ユダヤ系のベルギー人でいらっしゃるのですが、

ユダヤ教には食事規定があるのを私共も知っておりますため、材料には神経質になってしまうのです。



ユダヤ教では、食べてよい食物は”コーシェル”と呼ばれており、

この中に入っていない豚肉、海老、牡蠣、タコ、イカなどは食べられないという事。

古代社会に於ける衛生上の理由からとも言われますが、別な説もあるそうで、

食べ物に制限を与える事により、動物とは違う人間として、”分別のある民”たる事を

諭していると聞いたこともあります。

正統派ユダヤ教徒は乳製品と肉類も完全に分けて食するそうです。

このため洗い場も二ヶ所用意されており、それぞれの食器も接触しては駄目という話も、

娘の友人のロシア系イスラエル人のお母様に伺い、驚いた経験があります。



以前にこの食事規定を気にしていらっしゃる方が、家に食事にいらした事がありました。

是非和食を食べてみたいが、豚肉、海老は駄目なので、と事前に言われておりましたので、

頭を捻らせた結果、この時はチラシ寿司を用意したのでした。



チラシ寿司と言っても生魚ではなく、お酢飯に野菜類とハマグリを混ぜた物でしたが、

このハマグリが曲者!



魚介類で食せない物は海老だけではなく、貝類も駄目という事をその場で言われたため、

皆で大変気まずい食事の時間となってしまったのでした。


そのお客様は、ハマグリに色が似ている全ての物を(椎茸など)口に持っていかれる前に、

「これは何?」と聞かれる訳です。

大変に長い食事の時間が経過したのは言うまでもありません。


が、これを機に、イスラエル、ユダヤ系の方とご一緒の時には大変に気を遣う様にもなりました。




前述したご夫妻とは、時折会食を通じてお会いする仲なのですが、

今までは彼らの食事方法については、ハッキリ話し合いをした事がなかったのでした。


ただお呼ばれの際の食事では、豚肉は頂いた事がないのは確かですが、

別の方のお宅でご一緒した折には、ロースとポークのメニューを普通に食べられていた覚えもあります。


豚肉、貝類抜きの献立と考え始めると、却ってそちら方面の物ばかり頭に浮かび、

今回は結構苦労し、苦肉の策として結局、マグロとアボカドの前菜に始まり、


(今回初めて、型抜きなる物を使用してみまして・・・嬉しくて思わず写真を撮ってしまいました)


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その後は幾つか選択可能という形のメニュー。


ニンニクで炒めた十六穀米と共に、サーモン、お豆腐、そして豚肉を一緒に食べれるように・・・

今回は豚肉も加え冒険してみた次第です。


食卓で豚肉の件についてはやはり一言、

「食べられるかどうか分からないけれど、一応他の物も用意したので・・・」

と伝えましたが、


いかにもあっさりと、

「そんなにコーシェルには拘ってはいないから大丈夫。何でも食べれますよ」

との事、豚肉は確か御代わりもされていたので、一先ずは安堵致しました。


さて、ワイン好きのこのご夫婦、昨日もお土産に白ワインを持ってきて下さったのですが


主人が綺麗な包み紙からワインを取り出した途端、ご主人の方から叫び声が・・・

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「あっ、間違えた!」


「直ぐにここでも飲めるようにと、昨夜から冷蔵庫に入れて置いたのだけれど、

 その横にあったのを取った様だ、しまった(><;)」




奥様が横から

「え~っ、本当に? アナタそれ、お料理用のよ、困ったわね~」



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次回には必ず別のを持参するからと仰るご主人に、皆で大笑いしてしまったのでした。